内容説明
「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。「生命は組織である」「組織は生命である」というテーマをもとに、さまざまな組織体を一つの生命体ととらえ、論じる。今回の「組織としての生命」の各論は、生命体をつくるための細胞という生物学的なアプローチから出発し、企業組織、スポーツ、遺伝子制御ネットワーク、昆虫の社会、人類の進化、ドイツ文学、軍隊、宗教と国家、哲学などのジャンルを生命体として取り上げ、生命という概念を理解できるように試みる。
目次
細胞から個体へつなぐ組織としてのルール
生存戦略としての多様性
スポーツ組織としての生命
企業組織の寿命
生命現象を組織として理解する
昆虫の社会―協力と裏切りがうずまく組織
人類進化の群れ・集団・組織
慣習としての生命/出来事としての生命―生命・生活・生存
生命体としての軍隊
宗教の組織と政治の組織
現象と自由
著者等紹介
荒金直人[アラカネナオト]
慶應義塾大学理工学部准教授。1969年生まれ。ニース大学大学院哲学専攻博士課程修了、博士号(哲学)取得。専門はフランス哲学、科学論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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