世界を読み解く一冊の本<br> 大槻文彦『言海』―辞書と日本の近代

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世界を読み解く一冊の本
大槻文彦『言海』―辞書と日本の近代

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766425543
  • NDC分類 813.1
  • Cコード C0300

出版社内容情報

国語学者・大槻文彦が、明治期に編纂した日本初の近代的国語辞典 『言海』。辞書が社会的に果たした役割とともに描き出す。▼シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(第1期・全10巻)、刊行開始!



言葉の海へ、漕ぎ出そう!



国語学者・大槻文彦が、明治期に編纂した日本初の近代的国語辞典 『言海』。

大槻は 『言海』 を通して、世界をどのように切り分けようとしたのか。

辞書が社会的に果たした役割とともに描き出す。

凡例



序 なんのための辞書

 国会と辞書

 辞書と語義――『一九八四年』的世界のなかで

 文明国標準としての辞書

 『言海』刊行の祝辞から

 藩閥を越える可能性――辞書の近代

 新世代と辞書――上田万年の場合

 「読み物」としての『言海』

 辞書は読まれたのか

 『言海』と資料について



? 大槻文彦とその時代

 大槻文彦とはだれか

 幕末に生きたということ

 大槻文彦自伝

 地誌著述の意味

 大槻文彦のナショナリズム

 旧臣としての臣民

 地誌から文法へ――弱肉強食の世界のなかで

 国語と民族と独立と

 文部省『百科全書』「言語篇」の翻訳――「言語」の問題

 日本語と諸言語の位置――「万国言語の共進会」論にみる言語の優劣

 『日本小史』にみる文明史観

 上田万年の剽窃――Chambersの「Language」と大槻文彦の「言語

 篇」

 文典研究の展開――『支那文典』・文法会

 『言海』と「語法指南」の需要

 大槻文彦の著述傾向

 近代日本語の確立へ――国語調査委員会などへの参加

 文学博士号授与について

 博士会の学位

 『大言海』へ――『大言海 文献集』などから

 語源へのこだわり

 語源という問題――実用性と国語の純粋性と

 大槻文彦、逝く

 明治百傑となった大槻文彦



? 『言海』のめざしたもの

 辞書と字引と字典と辞典と

 新しい「辞書」

 『言海』とはなにか

 近代的普通語辞書

 「普通語」とはなにか

 「普通」という暴力――青田節『方言改良論』から

 日本辞書とは――日本語を日本語で説明すること

 外来語・和語・漢語およびその表記

 五十音排列という新秩序

 語法指南(日本文典摘録)

 「ことばのうみ の おくがき」



? 『言海』からみる世界

 表象空間のなかの『言海』

 「言海システム」――網羅と排除

 網羅と規範化

 文語文典から口語文典へ

 同化と口語

 松下大三郎の口語研究

 はなしことばの一定のために――「です」への嫌悪から

 『口語法』『口語法別記』へ

 曖昧な同化

 風儀としての殉死

 同文という問題

 かなづかい表音化の主張

 宣伝のなかの『言海』

 日露戦争と『言海』縮刷版

 旅順攻囲戦と『言海』

 日露講和と『言海』

 「売れた書物」・時代に寄りそう辞書

 賞品としての『言海』

 辞書は国家がつくるものなのか





 参考文献

安田 敏朗[ヤスダ トシアキ]
著・文・その他

内容説明

日本初の近代的国語辞典『言海』。なぜ編まれたのか。そして世界をいかに切り分けたのか。時代と辞書の結節点を明らかにする。

目次

序 なんのための辞書(国会と辞書;辞書と語義―『一九八四年』的世界のなかで ほか)
1 大槻文彦とその時代(大槻文彦とはだれか;幕末に生きたということ ほか)
2 『言海』のめざしたもの(辞書と字引と字典と辞典と;新しい「辞書」 ほか)
3 『言海』からみる世界(表象空間のなかの『言海』;「言海システム」―網羅と排除 ほか)

著者等紹介

安田敏朗[ヤスダトシアキ]
一橋大学大学院言語社会研究科准教授。近代日本言語史専攻。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひめぴょん

12
読み切る気合なく、つまみぐい。辞書編纂の物語でもある「舟を編む」の引用もあり、興味深く感じました。文中引用です。→辞書が国語の正しさを証明するものではない。 辞書というものが必然的に持ってしまう権力性に自覚的でなければならない。 2023/07/05

志村真幸

1
 本書では、膨大な先行研究を整理しつつ、確実に新味が打ち出されている。これだけ調べられていてなお、まだ新しい読み解きが可能なのかと驚かされる。  前半では、大槻文彦の生涯や思想、『言海』の成立過程などが手際よく整理され、そのなかにはらまれる問題点が次々と提示される。  それから、『言海』が普通語の辞書であることををめざした意味や目的の解析となる。辞書編纂の難しさともあいまって、ドキドキするようなテーマだ。  さらに、口語の問題、かなづかいの表音化、戦争との関わりなどが俎上にあげられていく。2021/08/16

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