生命の教養学<br> 飼う―生命の教養学〈13〉

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生命の教養学
飼う―生命の教養学〈13〉

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  • サイズ A5判/ページ数 256p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784766425376
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0045

出版社内容情報

今回の「飼う」の各論はペットと人との関係、養殖という食べ物、実験動物から古代ローマやナチズム、現代日本の人身売買まで見渡す。ペットから体内微生物まで

愛と支配のドラマティクス



▼慶應義塾大学の人気講座を書籍化。「飼う」ことを考える。

▼各分野の第一線で活躍する著名講師陣が執筆。



「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。

「飼う」というキーワードは、意想外の広がりをもたらす。

今回の「飼う」の各論は、身近なペットと人との関係、養殖という食べ物、そして実験動物から古代ローマやナチズム、そして現代日本の人身売買まで見渡していく。さらに、人体の腸内の微生物の機能(ヒトは、微生物を飼っているのか、微生物に飼われているのか?)をあきらかにし、飼うことの倫理学を中心に置く。

はじめに(赤江雄一)



? ペットと人

 ペットしか見えない都市空間ができるまで 近代ヨーロッパにおける動

 物たちの行き(生き)場

  はじめに/18世紀ヨーロッパとペット蔑視/19世紀ヨーロッパと動

  物虐待防止運動/20世紀ドイツにおける動物保護思想の過激化(光

  田達矢)

 ペットとのコンパニオンシップから得られるもの

  ペット飼育の現状/ペットとの関係から得られるもの/動物介在介入

  (いわゆるアニマルセラピー)(濱野佐代子)

 ペットを飼うこと 地域猫と殺処分をめぐる現状

  ペットを飼うこと/犬猫の殺処分問題/ペットを守る法律について/

  地域猫とTNRについて(斉藤朋子)



? 食べるために飼う、実験するために飼う

 チョウザメという食文化を作る戦略

  チョウザメという魚/チョウザメ養殖のビジネスプラン/「さかな」

  のビジネスプラン/「肉」のビジネスプラン/「キャビア」のビジネ

  スプラン/水産業の「飼う」(平岡潔)

 国際競争のなかでの日本の養豚生産の現状と諸問題

  役に立つ動物農業(畜産・養豚)/豚の養殖と肥育/養豚の生産シス

  テム/養豚生産での問題点としての福祉問題/農業動物の生と死/養

  豚の福祉問題/ヨーロッパにおける妊娠豚の飼育/アメリカでの養豚

  福祉/日本での養豚福祉(纐纈雄三)

 実験動物を「飼う」

  実験に使われる動物たち/実験動物と動物実験の定義/なぜ動物実験

  をするのか?/動物実験の根拠/飼育管理(下田耕治)



? 動物を飼うこと

 飼うことの倫理学

  動物解放論以前/シンガーの動物解放論/動物に権利はあるか?/動

  物解放論以後/全体のまとめ(奈良雅俊)



? 人が人を飼う

 古代ローマの奴隷 境遇の多様性と複雑性

  ローマ帝国とは/ローマにおける奴隷の境遇/多様で複雑な奴隷のあ

  りかた/古代ローマにおける奴隷とは?(大谷哲)

 日本人の人身売買を考える 問われていることは何か

  人身売買が意味すること/世界の人身売買/日本の人身売買の現状/

  日本政府の取り組みと課題/問われていることは何か?(原由利子)



? 飼い飼われる共犯関係

 ナチズムにみる欲望の動員

  ヒトラーに従った「家畜」たち?/「民族共同体」/統合の焦点とし

  てのヒトラー/性的欲望の動員/「家畜」たちの暴走(田野大輔)

 「もう一つの臓器」腸内細菌叢の機能に迫る

  腸内環境と私たちの生命活動との複雑な関係/もう一つの臓器として

  の腸内細菌叢の機能/「茶色い宝石」が切り拓く、病気ゼロの社会

  (福田真嗣)

赤江 雄一[アカエ ユウイチ]
編集

内容説明

身近なペットと人との関係、養殖や畜産、実験動物から古代ローマの奴隷やナチズム、そして現代日本の人身売買まで見渡していく。さらに、人体の腸内の微生物の機能(ヒトは、微生物を飼っているのか、微生物に飼われているのか?)をあきらかにし、飼うことの倫理学を中心に置く。慶應義塾大学教養研究センターで開講されている極東証券寄附講座生命の教養学の2016年度の講義録。

目次

1 ペットと人(ペットしか見えない都市空間ができるまで―近代ヨーロッパにおける動物たちの行き(生き)場
ペットとのコンパニオンシップから得られるもの
ペットを飼うこと
地域猫と殺処分をめぐる現状)
2 食べるために飼う、実験するために飼う(チョウザメという食文化を作る戦略;国際競争のなかでの日本の養豚生産の現状と諸問題;実験動物を「飼う」)
3 動物を飼うこと(飼うことの倫理学)
4 人が人を飼う(古代ローマの奴隷―境遇の多様性と複雑性;日本における人身売買を考える―問われていることは何か)
5 飼い飼われる共犯関係(ナチズムにみる欲望の動員;「もう一つの臓器」腸内細菌叢の機能に迫る)

著者等紹介

赤江雄一[アカエユウイチ]
慶應義塾大学文学部准教授。1971年生まれ。リーズ大学大学院博士課程(Ph.D.)。専門は西洋中世史(宗教史・文化史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。