真実が揺らぐ時―ベルリンの壁崩壊から9.11まで

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真実が揺らぐ時―ベルリンの壁崩壊から9.11まで

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  • サイズ B6判/ページ数 584p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766424546
  • NDC分類 943
  • Cコード C3022

出版社内容情報

▼真実を追い求めよ

1989年の革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、

そして、アメリカ共和国の没落――。



時代の変化に抗い、飽くことなく真実を追究した知識人、

トニー・ジャットの魂の軌跡。





トニー・ジャットは中央ヨーロッパのユダヤ系一族にルーツを持つ、

イギリス出身の歴史家であった。

奨学金少年(スカラーシップ・ボーイ)として、戦後福祉国家の恩恵を受けて育ったジャットは、

ヨーロッパ的な社会民主主義を徹底して擁護し、

反知性主義や反エリート主義の風潮に抗った知識人であった。

そう、ジャットは確かに知識人であった。

彼は歴史家として、歴史を書くだけではなく、

歴史に学び、得られた洞察と知恵をもって、現代世界に語りかけた。



1989年のさまざまな革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、

そして、アメリカ共和国の没落――。現実が変化し事態が展開していくにつれて、

ジャットは、時代の潮流に逆らって進み、彼の知力のすべてをもって、

思想という船の向かう先を、異なる方向に向けるための戦いを繰り広げた。



本書は、飽くことなく事実と真実を追究した知識人、トニー・ジャットの

魂の軌跡である。

内容説明

1989年の革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、そして、アメリカ共和国の没落―。時代の変化に抗い、飽くことなく真実を追究した知識人、トニー・ジャットの魂の軌跡。

目次

1 一九八九年―私たちの時代(終わりなき下り坂;ヨーロッパ、大いなる幻想 ほか)
2 イスラエル、ホロコースト、ユダヤ人(どこにも辿り着かない道;イスラエル―代案 ほか)
3 9・11と新世界秩序(『ペスト』について;みずからの最大の敵 ほか)
4 私たちの現在の生き方(鉄道の栄光;鉄道を取り戻せ! ほか)
5 人はいずれみな死ぬ(フランソワ・フュレ(一九二七‐九七年)
アモス・エロン(一九二六‐二〇〇九年) ほか)

著者等紹介

ジャット,トニー[ジャット,トニー] [Judt,Tony]
1948‐2010。ロンドン生まれ。ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリの高等師範学校を卒業。オクスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学教授に就任。1995年から、レマルク研究所長としてヨーロッパ研究を主導した。『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』誌その他に寄稿。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、2008年)はピューリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。2010年8月6日、ルー。ゲーリック病により死去

ホーマンズ,ジェニファー[ホーマンズ,ジェニファー] [Homans,Jennifer]
文化史家。ニューヨーク大学バレエ芸術センターの創立者ならびに所長。『ニュー・リパブリック』誌や『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』誌などでバレエ批評などを執筆している。研究者となる前にはプロのバレエダンサーであり、パシフィック・ノースウェスト・バレエ団などでパフォーマンスを行っていた

河野真太郎[コウノシンタロウ]
1974年生まれ。専修大学法学部教授。専門はイギリス文学・文化と批評理論

西亮太[ニシリョウタ]
1980年生まれ。中央大学法学部准教授。専門はポストコロニアル文学・批評

星野真志[ホシノマサシ]
1988年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程を経て、マンチェスター大学博士課程修了(PhD)。専門は1930・40年代イギリスの文化と政治(ジョージ・オーウェル、ドキュメンタリー運動など)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風に吹かれて

18
「1989年のさまざまな革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、そして、アメリカ共和国の没落」などに関わる28編の論稿を収める。トニー・ジャットは2010年逝去。『ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス』誌などに寄稿。本書のエッセイのいくつかは書評を行いながらアメリカを中心に国際政治を論じている。批判的書評を行えるのは、それだけ人間にとって社会はどうあるべきかという問いを考え続けているからだろうし、それが論争を生み議論を深めることにもつながる。➡2019/12/20

スプリント

7
歴史学者のエッセイと書評をまとめた本です。一本一本は短いので要点が明確で読みやすいです。2019/07/07

人生ゴルディアス

7
イスラエルがその存立根拠にホロコーストを持ち出して正当化するのは、そうしなければ正当化できないくらいひどいことをパレスチナの人々にしているからだ、という言説を見たのだけど、もしかしてこの人だったのだろうか。本書は何かの専門的な本ではなく(あえて言えば国際政治?)、ウルトラ教養人による今は失われた上品なリベラルの言説集だ。左派はいつの間にか自分の「お気持ち」を「社会正義」と勘違いしポリコレ棒を振り回すお猿さんの集団になってしまった。本書は社会問題を「利益」ではなく「思想」で語っていた時代の残り火だ。2019/05/04

ジュン

7
このエッセイはトランプとBrexitに代表される、真実よりもフェイクが権威を振るう時代の処方箋ともいえる。その答えは「20世紀を思い出せ」だ。未来とは過去にある真実を探しだし、飽くことなく伝え続けることなのだろう。「イスラエル—代案」は実にタイムリーだ。先日にネタニヤフが勝利をするなか、15年以上前のエッセイでありながらその鋭さはむしろ増しているといえる。ボロボロに寸断された西岸との二国家案ではなく、一国家ニ国民案でしか不条理は解決できないように思える。2019/04/11

yooou

6
☆☆☆☆★ 時代背景や指示された事態がわからないところが多々あり難しいかったけれども読み通すことができました。しかし残念なのはジャッドが考える正しい方向とは真逆な向きに世の中が突き進んでいることだ2023/09/22

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