内容説明
エマソンの「文明」論―その未刊邦訳原稿「開化」が出現したので、影印・翻刻を提供、広く時代背景を探ると共に内容を考察し、訳者の同定を試みる。米国で所在不明、宛先不詳とされていたエマソンの重要書簡(英国の自由思想家チャールズ・ブレイ宛)を影印・翻刻と共に提供し、内容を考証。日本の文明開化に大きく貢献した福澤諭吉の書幅「聞世論」を紹介し、論考を加える。全集未載。門地経歴を問わず有能な若い世代を強く推薦した、福澤諭吉の新書簡を紹介し考察する。全集未載。
目次
本論 エマソンの「文明」論―その新出邦訳「開化」に関する考察(原典公刊;本邦初訳;新出邦訳;続く邦訳)
影印(謙堂名義「開化」の原稿;高鋭一名義の原稿三篇)
翻刻(謙堂の「開化」邦訳原稿)
付録(エマソンのチャールズ・ブレイあて書簡―東京に出現する;郵便詐欺事件の謎―ポウ短篇「実業家」の真相を解明する;福澤諭吉より中島永元あて新出書簡―酒井良明を紹介する)
著者等紹介
山本晶[ヤマモトショウ]
昭和9(1934)年東京市芝区芝公園に生まれる。元慶應義塾大学文学部(英米文学)教授。前東京家政学院大学人文学部(比較文化)教授。現、慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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