出版社内容情報
大学生の「レポート」や「論文」では、高校生までとは異なるレベルが求められる。こうしたことに、人文系の例題を使って答える。
どうやって読んだらいいのか!?
レポート、論文、そして試験の答案を作成するために、まず必要となる「テキストを読む力」を身につける!
大学生が直面する「レポート」や「論文」の執筆では、高校生までとは異なる「テキストを読む」レベルが求められる。「どうやって読んだらいいのか」、「感想文ではなぜ駄目なのか」、「何を論じたらいいのか分からない」という大学生がぶつかる悩みに、人文系の例題を使って答える一冊。
はじめに
1.クリティカル・リーディングとは
2.目的と構成
第1章 どうやって本を読む!? あるいはどうやったら本を読める!?
1.「どうやって本を読む?」
2.感想文では駄目なのか
3.小論文に欠けているもの
第2章 疑ってみよう、問いを立ててみよう
1.大岡昇平と「堺事件」
2.大岡昇平が「あれっ?」と思ったこと
3.「堺事件」の「切盛」と「捏造」
4.「堺事件」から学ぶべきこと
第3章 〈語の意味〉を疑ってみよう
1.作者独特の言葉をあぶり出す
2.何気ない語に目を向けよう
3.日常語に気をつけよう
第4章 〈論理の構造〉を疑ってみよう
1.接続詞や接続助詞から関係を見つけ出す
2.演繹と帰納
3.論証
4.論理的でない文章
5.論理の前提を疑う
第5章 理論の罠にはまるな
1.幻想小説のためらい
2.悲劇は合理的選択
3.まとめ
第6章 問いを発展させる
1.構造を浮き彫りにする:フローベール『感情教育』の場合
2.貨幣と想像力:村上春樹「パン屋襲撃」を読む
3.拡張する「私」:中原中也「時こそ今は……」
4.接ぎ木と断絶:もう一つの「時こそ今は……」
第7章 クリティカル・リーディングから論文へ
おわりに
参考文献
【著者紹介】
大出 敦
慶應義塾大学教授
1967年生まれ。慶應義塾大学文学部文学科仏文学専攻卒業。筑波大学文芸・言語研究科各国文学専攻博士課程単位取得退学。専門はフランス19世紀の象徴主義、とりわけステファヌ・マラルメの研究。
内容説明
この本は、2012年に出版された『アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門第2版』のシリーズの姉妹編です。大学生が直面する「レポート」や「論文」の執筆では、高校生までとは異なる「テキストを読む」レベルが求められています。そのときに「どうやって読んだらいいのか」、「感想文ではなぜ駄目なのか」、「何を論じたらいいのか分からない」という大学生がぶつかる悩みに、人文系の例題を使って答える一冊です。
目次
第1章 どうやって本を読む!?あるいはどうやったら本を読める!?
第2章 疑ってみよう、問いを立ててみよう
第3章 “語の意味”を疑ってみよう
第4章 “論理の構造”を疑ってみよう
第5章 理論の罠にはまるな
第6章 問いを発展させる
第7章 クリティカル・リーディングから論文へ
著者等紹介
大出敦[オオデアツシ]
1967年栃木県小山市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院後期博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部教授。同大学教養研究センター副所長。専門はマラルメ、クローデル(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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