なぜ科学が豊かさにつながらないのか?

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なぜ科学が豊かさにつながらないのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766421859
  • NDC分類 404
  • Cコード C0033

出版社内容情報

日本経済停滞の疑問に、「市場の高質化」「エビデンス・ベース社会の構築」「文理融合のための教育改革」をキーワードとして答える。

▼成長戦略成否のカギは日本市場の質にあり!

「日本はこれだけ科学技術が進んでいるのに、なぜ経済は停滞し、私たちの暮らしはよくならないのか?」
多くの日本人が漠然と感じ続けてきたこの疑問に、「市場の高質化」「エビデンス・ベース社会の構築」「文理融合のための教育改革」をキーワードとして答えを提示する。

まえがき(矢野誠 / 中澤正彦)

イントロダクション 科学技術を豊かさにつなげよう(矢野誠 / 中澤正彦)
  1. 危機に直面する日本経済
  2. 科学技術の有効利用の失敗
  3. 科学を豊かさにつなぐために

第?T部 よい市場を作ろう―― 科学と暮らしを市場でつなぐ
 第1話 医薬イノベーションの経済学(松岡雅雄)
  1. 医療の進歩が人と社会を変える
  2. 薬の値段と命の値段 ―― エイズの経済学
  3. 医薬品開発の経済学

 第2話 イノベーションは制度を破壊する(青木玲子)
  1. 破壊なくして革新なし
  2. ミクロ経済学はけっこう役立つ
  3. 再生医療と法の整備
  4. 自動運転自動車と賠償制度

 第3話 良い市場を作ろう(矢野誠 / 中澤正彦)
  1. 市場の質を考える
  2. 「市場の質」が下がるとき ―― 技術革新と経済危機のアブナイ
    関係
  3. 市場育成では市場の質は改善しない
  4. 良い市場を作る

 第4話 社会問題からイノベーションを考える ―― 科学技術振興政策
 の革新と実践(浜野潤 / 倉持隆雄 / 川上伸昭)
  1. 目指すべき社会を描く
  2. イノベーションをいかに生み出すか
  3. 課題対応型の科学技術振興へ
  4. 世界で最もイノベーションに適した国へ

第?U部 ニーズからシーズへ―― エビデンス・ベース社会を作ろう
 第5話  ニーズからシーズへ―― エビデンス・ベース社会を作ろう
 (矢野誠)
  1. ニーズをシーズにつなげる社会システム
  2. 資本市場――分業によってニーズを実現する
  3. エビデンス・ベース社会の必要性
 
 第6話 財政の政策科学 ―― IMFの視点(上田淳二)
  1. IMFとは
  2. IMFのサーベイランス活動
  3. IMFが見た日本の財政状況
  4. 消費税の政策科学

 第7話 構造改革の政策科学 ―― OECDの方法(八代尚光)
  1. 構造政策とは
  2. 労働参加率を引き上げる
  3. 労働生産性を高める
  4. OECDから見た日本の構造改革

 第8話 エビデンス・ベース社会の構築に向けて(黒田昌裕)
  1. 統計データから真理は見えるか?
  2. 科学の進歩と観測データ
  3. 経済学とエビデンス
  4. エビデンス社会を作るために

第?V部 理系・文系の垣根を大学から一掃しよう―― 真の大学改革
 第9話 大学を成長の起点に!―― 人、技術、制度を生み出す場へ(板
 倉康洋 / 吉川潔)
  1. 大学が担うイノベーション
  2. 日本の課題と今後の取り組み
  3. 京都大学の取り組み

 第10話 「教える」という発明――チンパンジーに学ぶ「想像する
 力」(松沢哲郎)
  1. チンパンジーから人間を考える
  2. 見習う学習と教える教育
  3. 助け合って育てる社会
  4. いつか、どこか、誰か―― 想像する力

 第11話 理系・文系思考を考え直す ―― 大学に望まれる人文社会科学
 の高度化(矢野誠)
  1. 互いを補完しあう理系と文系
  2. 科学技術の適切な利用――社会科学者の責任
  3. 理系・文系の垣根のない総合大学教育の確立

内容説明

成長に向けた「真の構造改革」がここにある!「日本はこれだけ科学技術が進んでいるのに、なぜ経済は停滞し、私たちの暮らしはよくならないのか?」多くの日本人が感じ続けてきたこの疑問に答えるべく、自然科学者、社会科学者、政策担当者らが集結。「市場の高質化」「エビデンス・ベース社会」「文理融合」をキーワードに日本の未来像を描く。

目次

イントロダクション 科学技術を豊かさにつなげよう
第1部 良い市場を作ろう―科学と暮らしを市場でつなぐ(医薬イノベーションの経済学;イノベーションは制度を破壊する;良い市場を作ろう;社会問題からイノベーションを考える―科学技術振興政策の革新と実践)
第2部 ニーズからシーズへ―エビデンス・ベース社会を作ろう(ニーズからシーズへ―エビデンス・ベース社会を作ろう;財政の政策科学―IMFの視点;構造改革の政策科学―OECDの方法;エビデンス・ベース社会の構築に向けて)
第3部 理系、文系の垣根を大学から一掃しよう―真の大学改革(大学を成長の起点に!―イノベーションの担い手を育てる;「教える」という発明―チンパンジーに学ぶ人間の「想像する力」;文系・理系を考え直す―大学に望まれる人文社会科学の高度化)
おわりに アントレプレナーはどうすれば生まれるのか?

著者等紹介

矢野誠[ヤノマコト]
京都大学経済研究所教授、附属先端政策分析研究センター長。1977年東京大学経済学部卒業、81年ロチェスター大学大学院経済学研究科博士課程修了(Ph.D.)、同年コーネル大学経済学部インストラクター、82年同助教授、85年ラトガース大学経済学部助教授、86年横浜国立大学経済学部助教授、94年同教授、96年慶應義塾大学経済学部教授、2007年より京都大学経済研究所教授(2010年4月~2012年3月同所長)

中澤正彦[ナカザワマサヒコ]
京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター教授。1993年東京大学経済学部卒業、同年大蔵省(現・財務省)入省、96年イェール大学国際開発経済学プログラム修了、2006年大臣官房文書課課長補佐、2007年主計局主計官補佐、2008年大臣官房総合政策課経済分析室長、2009年財務総合政策研究所研究部財政経済計量分析室長、2011年京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター准教授、2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

32
日本人がうつむきがちな生活を強いられているのは、少子高齢化のためではない(11頁)。エビデンス・ベース(EB)社会の形成によって初めて、良い市場が形成できる。高質な判断に基づいて取引をする売り手と買い手が必要。EBの思考が大切(15頁)。市場はパイプである。市場の質はパイプの質。モノを流す圧力はニーズ(51頁)。メカニズム・デザイン:経済学では経済活動を円滑に行うシステム設計(62、204頁)。財政状況:日本は他国と条件をそろえて推計すると、消費税率30%に相当する収支改善が必要(109頁)。2015/10/29

Kentaro

2
ダイジェスト版からの要約 1990年と2013年の実質GDPを比べると、アメリカでは38%の伸び、ドイツは36%の伸びに比べ、我が国では、20%の伸びしかありません。IT革命に乗り遅れたと言っても、我が国が科学技術で遅れをとってきたわけではありません。にもかかわらず、海外で進行していたIT革命に乗り遅れ、長期的に経済停滞が起きたのだとしたら、せっかく持っていた科学技術の活用に失敗したことになります。科学技術を活用するには、市場に有効利用が必要だ。今の我が国の長期停滞は、市場の有効利用に失敗したからです。2018/04/20

ソウ

2
思ってた内容と違う。あんまり。2015/07/02

お抹茶

0
経済学を中心に,エビデンス・ベースや文系と理系の垣根の一掃などを語る。ニーズからシーズへ向け,系統的に技術開発を行うには,製品から技術まで適切な分業関係が築けるように,間を繋ぐ株式市場やベンチャー市場を発展させる必要がある。最終目標の曖昧さ,目標と手段との関係の不明瞭さ,日本特殊論,直感的表現とエビデンス・ベースの施策立案不足が日本の欠点。想像力をより具体化し,想定力を学ぶのが社会科学。2020/03/07

Tad

0
文理縦割りの弊害への対応として、文理の融合ではなく、各分野での専門性を持ったままそれぞれをつなぐインターフェースの構築を目指すべきのこと。 印象深かった点は「技術の優れた作り手を育てるのが理系であり、優れた使い手を育てるのが文系の仕事」という点。「対応する費用が高すぎる事故の原因は想定外に置くべきだというのは経済学が教えるところで・・原発事故の責任の少なくとも9割は文系にあると感じます。」という言葉は重い。 インターフェースという言葉には、コミットメント、参加、当事者意識という意味も含まれるように感じた。2022/04/02

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