「私」を考える―文学部は考える〈4〉

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766421040
  • NDC分類 904
  • Cコード C0037

出版社内容情報

慶應義塾大学文学部の公開講座「文学部は考える」の書籍化シリーズ第四弾。「私」について、多様な領域からアプローチを試みる。

学問が「私」を考えるとどうなるだろう?

慶應義塾大学文学部の公開講座「文学部は考える」の書籍化シリーズ第四弾。
人間存在の最も根源に横たわる「私」について、歴史学、哲学、文学、心理学の多様な領域からアプローチを試みる。

第一章 感受性(パトス)としての「私」
 ・ コーディネータ:池谷のぞみ(図書館情報学専攻)
 ・ part1キリシタン史における「痛み」:浅見雅一(日本史学専攻)
 ・ part2私の/と「痛み」~感受性としての私:斎藤慶典(哲学専攻)

第二章 文学の中の「私」
 ・ コーディネータ:杉野元子(中国文学専攻)
 ・ part1「わたし」の物語~一人称小説の不思議:吉田恭子(英米文学
  専攻)
 ・ part2「わたくしという現象は……」:松村友視(国文学専攻)

第三章 アイデンティティを紡ぐ ―記憶、心、文化―
 ・ コーディネータ:清水明子(西洋史学専攻)
 ・ part1記憶から見た「私」:伊東裕司(心理学専攻)
 ・ part2「わたし」と「病」の境界線:北中淳子(人間科学専攻)

第四章 近世に生きる「私」
 ・ コーディネータ:谷 寿美(倫理学専攻)
 ・ part1芸術家における「公」と「私」~モーツァルトの場合:西川尚
  生(美学美術史学専攻)
 ・ part2「旅人にみる「私」~ オスマン帝国史の観点から:藤木健二
  (東洋史学専攻)

目次

第1章 感受性(パトス)としての「私」(キリシタン史における「痛み」;私の/と痛み―感受性としての私)
第2章 文学の中の「私」(「わたし」の物語―一人称小説の不思議;「わたくしという現象は…」)
第3章 アイデンティティを紡ぐ―記憶、心、文化(記憶から見た「私」;「わたし」と「病」の境界線―うつの医療人類学)
第4章 近世に生きる「私」(芸術家における「公」と「私」―モーツァルトの場合;旅人にみる「私」―オスマン帝国史の観点から)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
「イスラーム世界の旅行記と言えばイヴン・バットゥーダ『三大陸周遊記』が有名ですが、エヴリヤ・チェレビーの『旅行記』はそれに匹敵する作品と言えます。また、近世オスマン帝国の社会史や文化史を研究するうえで一級の史料でもあります…3500ページを超える超大な作品で、オスマン語で書かれている」「イスラーム世界では神秘主義者(スーフィー)や予言者ムハンマドの血筋を引く者、何らかの特別な力を持つ者は聖者として崇敬の対象となります。そして、その聖者が眠る聖者廟も神聖視され、多くの人々が参詣に訪れます」2016/04/10

Nobody1

0
2章、文学の中の「私」では、吉田恭子さんが『グレート・ギャツビー』の一人称について、そして松村友視さんが宮沢賢治の詩について語る。お薦め2014/08/22

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