内容説明
比較神話学は、十九世紀ヨーロッパに始まった学問である。その伝統を踏まえた上で、古代オリエントと中国の諸神話を主要な対象とし、とりわけ、中国は文献・資料が乏しく、比較神話学的方法での研究が、有効であるとの前提に立っている。先駆的な研究であった前著『西王母の原像―比較神話学試論』に続く第2弾。
目次
第1部(神女列伝:中国古代における地母神の残像(一)
醜女伝:中国古代における地母神の残像(二)
二女伝説:日・月の母への回帰
執り成しの女神:天界への道に関する一考察
山鬼考
月精:月に住むもの
聖婚の花嫁
中国の女神:その分類と比較)
第2部(西王母の原像・再考;女〓(か)原始・再考
サホヒメ伝説考:日本神話の比較研究一試論)
著者等紹介
森雅子[モリマサコ]
1961年、青山学院短期大学卒。75年、慶應義塾大学通信教育部西洋史卒、86年、同大大学院修士課程東洋史修了、92年、同大学院博士課程単位取得退学。2000年5月、文学博士(史学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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