出版社内容情報
1985年~1989年の井筒円熟期の著作群を発表年月日順に掲載。『西田幾多郎全集』推薦文、「風景」などを収録。音声CD付。
コトバと存在の深層領域へ――。
▼1985 年~ 1989 年の、井筒円熟期に書かれた著作群を、発表年月日順に掲載。
▼単行本・著作集未収録の『西田幾多郎全集』推薦文、「風景」などを収録。
▼貴重な講演音声 CD 「コスモスとアンティ・コスモス ― 東洋哲学の立場から」付き。
▼月報執筆は、山本芳久(哲学者)、澤井義次(宗教学者)、吉村萬壱(作家)各氏。
凡 例
<b>一九八五年</b>
事事無礙・理理無礙 ―― 存在解体の<ruby>あ<rt>、</rt></ruby><ruby>と<rt>、</rt></ruby>
三田時代 ―― サルトル哲学との出合い
『叡知の台座』まえがき
<b>一九八六年</b>
創造不断 ―― 東洋的時間意識の元型
イスマイル派「暗殺団」 ―― アラムート城砦のミュトスと思想
エリアーデ哀悼 ―― 「インド体験」をめぐって
『西谷啓治著作集』推薦
「開かれた精神」の思想家
<b>一九八七年</b>
「気づく」 ―― 詩と哲学の起点
『みすず』読書アンケート(一九八六年)への回答
コスモスとアンチコスモス ―― 東洋哲学の立場から
風 景
『図書』「私の三冊」への回答
いま、なぜ、「西田哲学」か
<b>一九八八年</b>
下村先生の「主著」
禅的意識のフィールド構造
『ロシア的人間』後記
<b>一九八九年</b>
『マホメット』「学術文庫」版まえがき
『コスモスとアンチコスモス』後記
解 題 木下雄介
索 引
附 録
井筒俊彦講演音声CD
コスモスとアンティ・コスモス ―― 東洋哲学の立場から
【著者紹介】
井筒 俊彦
1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。
目次
一九八五年(事事無礙・理理無礙―存在解体のあと;三田時代―サルトル哲学との出合い;『叡智の台座』まえがき)
一九八六年(創造不断―東洋的時間意識の元型;イスマイル派「暗殺団」―アラムート城砦のミュトスと思想;エリアーデ哀悼―「インド体験」をめぐって;『西谷啓治著作集』推薦;「開かれた精神」の思想家)
一九八七年(「気づく」―詩と哲学の起点;『みすず』読書アンケート(一九八六年)への回答
コスモスとアンチコスモス―東洋哲学の対場から
風景
『図書「私の三冊」への回答
いま、なぜ、「西田哲学」か』)
一九八八年(下村先生の「主著」;禅的意識のフィールド構造;『ロシア的人間』後期)
一九八九年(『マホメット』「学術文庫」版まえがき;『コスモスとアンチコスモス』後記)