内容説明
経済、財政、国際金融などの関連分野に触れつつ、金融経済の実際を幅広く解説している。理論から実際へと展開する通常のテキストとは構成の順序を逆にすることにより、実際との関連において理論にも興味を持ち学習できるよう工夫した。数式は最小限にとどめ、図表を多用することにより、深く広範囲な金融経済の実際と理論の理解を容易にしている。「バーゼル3」「インフレ・ターゲティング」「テイラールール」など、新しい金融経済の課題についても意欲的に取り上げている。
目次
1 実際編(資金循環と資金の過不足;企業の資金調達と投資;金融商品のリスク制御と価格計算;金融機関の仲介機能と証券市場;金融行政と金融政策;財政と財政投融資;貿易・資本移動と外国為替)
2 理論編(金融のミクロ理論;金融のマクロ理論)
著者等紹介
吉野直行[ヨシノナオユキ]
1950年東京都生まれ。1973年東北大学経済学部卒。1979年ジョンズホプキンス大学大学院卒、経済学博士(PhD)。ニューヨーク州立大学助教授、パリ政治学院訪問教授、スウェーデン・ヨーテボリ大学名誉博士、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学訪問教授、関税・外国為替審議会会長、財政投融資分科会部会長などを歴任し、現在、慶應義塾大学経済学部教授、金融審議会会長、金融庁金融研究センター長、放送大学客員教授、政策研究大学院大学客員教授
山上秀文[ヤマガミヒデフミ]
1949年石川県生まれ。1972年東京大学経済学部卒、株式会社東京銀行入行。1977年カリフォルニア大学バークレー校経営学大学院修了(MBA)。東京銀行信託会社(ニューヨーク)VP、英国東京銀行(ロンドン)副社長、東京三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)調査部長などを歴任し、2008年神戸大学学位取得。博士(経済学)、現在、近畿大学経済学部教授、慶應義塾大学通信教育部講師、国際通貨研究所客員研究員、日本金融学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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