内容説明
ドイツ立憲主義の確立期、基本法下における立憲主義の完成期、そしてグローバル化・ヨーロッパ化の中での国民国家の変容という3つの観点から、ライナー・ヴァール教授の著作を編成。立憲主義の確立から将来像まで、その変容を骨太に描き出す。
目次
1 公法の50年間の発展(現代公法史は何のためにあるのか?;50年代の公法建設期;建設期後の法発展―社会の変動および新しい国家任務への回答;ヨーロッパ化と国際化―基本法の下における公法の第二期;結語)
2 立憲国家の歴史的考察(1866年までのドイツにおける立憲国家の発展;19世紀ドイツ立憲主義とワイマール時代における立憲国家性;19世紀ドイツ立憲主義における基本権の法的効果と作用)
3 憲法の優位と憲法裁判権(憲法の優位;憲法の優位と法律の独自性;憲法と家族法―やっかいな血縁関係;ヨーロッパ化、国際化と連邦憲法裁判所;国家の変遷―主権の装甲をこじ開ける)
著者等紹介
ヴァール,ライナー[ヴァール,ライナー][Wahl,Rainer]
1941年生まれ。1969年にハイデルベルク大学より法学博士号を、1976年にビーレフェルト大学より教授資格を授与される。ボン大学教授を経て、1978年より2006年までフライブルク大学公法学講座教授。1998年~99年、ベルリン高等研究所研究員を兼務。1998年以降、日独憲法学シンポジウムをドイツ側代表者として定期的に主催
小山剛[コヤマゴウ]
慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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