内容説明
市場経済化に伴う新しい社会経済エリートの台頭に直面して、中国共産党はどのように政治的適応を果たしたか。2000年代初頭から今日に至るまで、中国の支配体制と権力構造はいかに変貌を遂げたのか。多数の資料と緻密な実証分析に基づき、共産党による支配の実相を解明するとともに、民主化を含む今後の中国政治の方向性を探る。
目次
序章 政党研究の対象としての中国共産党の「復権」
第1章 新社会階層の政治的志向をめぐる共産党の認識と対応の指針
第2章 新社会階層に対する組織路線と「両新組織」の党建設
第3章 「3つの代表」論に基づく新社会階層の党員リクルート
第4章 統一戦線をめぐる共産党の認識と理論的進展
第5章 新社会階層に対する統一戦線活動
終章 中国の「党=国家体制」の政治的可能性
著者等紹介
鈴木隆[スズキタカシ]
愛知県立大学外国語学部中国学科専任講師。1973年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程満期退学、博士(法学)。財団法人日本国際問題研究所研究員などを経て、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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