内容説明
一人の行政官僚が歩んだ道のりを、国家による統治と社会における自治とのせめぎ合いの中に描き出す伝記的研究。近代的監獄制度の紹介と改良にかかわる旺盛な執筆活動と、死刑廃止をめぐる論争などの歴史的事実を詳細に明らかにし、常に人と社会とに向き合う努力を続けた彼の思想と行動の現代的意義を論じる。
目次
第1章 若き日の小河滋次郎
第2章 言論の人小河滋次郎
第3章 監獄事務官小河滋次郎
第4章 小河滋次郎の行刑思想
第5章 小河滋次郎における統治と自治
第6章 小河滋次郎とその時代
第7章 小河滋次郎の現代的意義について
著者等紹介
小野修三[オノシュウゾウ]
慶應義塾大学商学部教授、博士(法学)。1948年生まれ。1976年、慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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