内容説明
韓国社会が直面する3つの課題。少子高齢化、経済格差の深化、移民の増大による多民族・多文化社会への変貌。韓国は、先進国へと飛躍する一方で、新たな社会問題に直面している。日韓の研究者による現状分析と問題提起が、共通の課題を持つ日本に重要な示唆を与える。
目次
韓国社会が直面する3つの課題
第1部 少子高齢社会の到来(少子化対策に関する日韓比較―共通課題と異なる政策方向;韓国高齢者の生活と所得保障;韓国の高齢者福祉政策―老人長期療養保険制度を中心に ほか)
第2部 多民族・多文化社会への変貌(韓国の移民政策と多文化社会の建設;韓国の外国人労働者政策と社会統合政策推進の背景;韓国結婚移民者の家庭生活と家族関係―済州島女性結婚移民者家族の事例を中心に)
第3部 経済格差の深化(日韓におけるワーキングプアの現状と社会保障の貧困改善効果;韓国の貧困を理解する新しいアプローチ―世帯家計所得の上昇形態;柔軟と差別―韓国労働市場の変化と不安定雇用 ほか)
著者等紹介
春木育美[ハルキイクミ]
東洋英和女学院大学国際社会学部専任講師、東京大学教養学部非常勤講師。同志社大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程修了(博士)
薛東勲[ソルドンフン]
全北大学校社会学科教授、多文化研究所長。ソウル大学校大学院博士課程修了(博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
0
IMF救済により、日本を上回る雇用短期化不定期化が進行し、低賃金・外需依存(内需低迷)・犯罪率悪化・自殺率上昇・交通事故増加・新興宗教流行している韓国の「少子化対策」の一角は「中絶禁止」というが生まれる子は歓迎されなくはないか?米軍駐留で(売春などにより)生まれる「混血児」は差別語で、とくに黒人との混血は「国際養子に出す以外の選択は考えられない」そうだ。18歳男子の進学率は70%強(男子短大・専門学校も含む)。親の負担は重い。高校生の海外語学留学に母親が身の回りの世話する為同行する(単身赴任の逆)のが流行2014/07/08