内容説明
学習者が指導者から学ぶべきものとは何か。それはどのような言葉で促されるのか。第一線で活躍する指導者や実践者との対談を通して、「わざ言語」が実践の場で作用する構造を明らかにする。
目次
第1部 「わざ言語」の理論(「わざ」の伝承は何を目指すのか―TaskかAchievementか;熟達化の視点から捉える「わざ言語」の作用―フロー体験に至る感覚の共有を通した学び;スポーツ領域における暗黙知習得過程に対する「わざ言語」の有効性―動作のコツ習得過程において「わざ言語」はどのように作用しているのか;「文字知」と「わざ言語」―「言葉にできない知」を伝える世界の言葉;「わざ言語」が促す看護実践の感覚的世界 ほか)
第2部 「わざ言語」の実践(「歌舞伎」の「わざ」の継承と学び―「役になりきる」ことに向って(五代目・中村時蔵)
しむける言葉・入り込む言葉・誘い出す言葉―創作和太鼓の指導実践から(佐藤三昭)
感覚との対話を通した「わざ」の習得―感覚人間としての陸上体験(朝原宣治)
スピードスケート指導者が選手とつくりあげる「わざ」世界―積み上げ、潜入し、共有する(結城匡啓)
「生命誕生の場」における感覚の共有(村上明美))
著者等紹介
生田久美子[イクタクミコ]
1947年東京生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科教育学専攻後期博士課程単位取得退学。修士(教育学)。現在、東北大学大学院教育学研究科教授。専門は、教育哲学、認知教育学
北村勝朗[キタムラカツロウ]
1961年長野県生まれ。東北大学大学院教育学研究科教育学専攻博士課程前期修了。博士(教育学)。現在、東北大学大学院教育情報学研究部教授。専門は、教授学習心理学、スポーツ心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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