目次
第1部 企業を理解する(既存の企業理論;所有権アプローチ;所有権アプローチの諸問題;不完備契約モデルの基礎に関して)
第2部 金融構造を理解する(金融契約と負債の理論;公開企業における資本構成の決定;破産手続き;公開企業における議決権構造)
著者等紹介
ハート,オリバー[ハート,オリバー][Hart,Oliver]
ハーバード大学経済学部教授。1974年にプリンストン大学で博士号を取得。その後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授、マサチューセッツ工科大学教授などを経て、1993年より現職。2000年から2003年まで、同経済学部長も務めた。専門は、契約理論、企業理論、コーポレート・ファイナンス、「法と経済学」など
鳥居昭夫[トリイアキオ]
横浜国立大学経営学部教授。1976年東京大学理学部地球物理学科卒業。1983年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。横浜国立大学経営学部助教授等を経て1996年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
逍遥遊
7
18-18-20170119 著者は2016年ノーベル経済学賞受賞者。正直なところ、「?」という感想。経済学というよりも経営学的な要素が強く、これがミクロ経済学に入るのかと読んでいて疑問だった。また、翻訳者が悪いのか、慶應大学出版が悪いのか、単なる和訳論文でしかない。米国の事例は良いが、翻訳するのであれば注書きで日本の場合の補足説明が欲しいところだ。単に翻訳したものを出版しましたとの感じた。何がファーストベストだっつうの!?きちんと日本語にしろよ。チャプター7や11についての記述は完全に法学でしょ!2017/01/19
Yggdrasill
2
大学院生向けのテキスト・・・だと思う、契約理論、つまりはミクロ経済学の更にミクロな部分がテーマ、と言えばいいのだろうか。経済理論は「完全」の仮定からより現実に即した「不完全」な経済を仮定することで既存の欠点を克服しようとしているが、ここでは「不完備契約」が中心となる。ゲーム理論の訓練を受けていないと理解するのは困難だと思われます。2010/06/08
KAZOO
1
ミクロ理論の中のさらにミクロ理論であると感じました。もうかなり古いと感じていますが、訳が出たのは数年前です。訳語が若干練れていない用語を使用している感じがしました。契約理論とは企業のガバナンスなどとの関連がかなり深く関係していると思うし、またゲームの理路rンが当然の知識としてあるということで書かれています。難しく学部ではかなり手こずるのではと感じました。2013/09/03
葉
0
ハーバード大経済学部のハート教授の和訳本である。ゲーム理論というよりPA問題などの契約理論がベースであり、伊藤秀史先生のコメントもある。従業員のインセンティブに関しては技術的問題を含めて述べられており、不確実性についても触れられている。理論の本なので取っ付きやすさは個人的にある。金融は後半から説明されている。破産手続きは興味を持った。2014/08/15
N.Yasui
0
言わずとしれた名著。もはや古典といっても差し支えないと思う。一度読んでピンとこなくても、契約理論や企業実務、ゲーム理論など他の学習をしてから読み直すと実感が湧いてくる。