内容説明
「京都議定書」が発効されるまでの外交交渉を直接指揮した環境省担当官による交渉経緯レビュー。先進国、途上国各国がそれぞれの思惑によって激しい主導権争いを行うなかで、京都会議(COP3)議長国として京都議定書の早期発効、実施・運用ルールの合意形成を主導した日本の外交交渉を描く。「京都議定書」全文、交渉経緯年表、京都議定書関連用語集、その他合意文書など、関連資料も充実。また初版が京都会議(COP3)後、マラケシュ合意(COP7)までを対象としたのに対し、改訂増補版では、補章としてCOP8以降、2008年12月末までの国際交渉プロセスを加筆。「G8北海道洞爺湖サミット首脳宣言」も掲載するなど、関連資料もさらに充実。
目次
第1章 京都会議以後―「ブエノスアイレス行動計画」の合意
第2章 解けなかった多次元方程式―運用ルール交渉の難航
第3章 米国の離脱と歴史的合意―「ボン合意」に向けた国際交渉
第4章 政治的合意の法文化に向けて―「マラケシュ合意」への最終交渉
第5章 吸収源に関する交渉経緯
補章 マラケシュ合意後―京都議定書の発効と実施、および第1約束期間後の国際枠組み交渉の開始
著者等紹介
浜中裕徳[ハマナカヒロノリ]
慶應義塾大学環境情報学部教授(元環境省地球環境審議官)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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