内容説明
意図・感情の共有や人間関係の形成に必要な「共同注意」は、いかにして成立するか。乳幼児が獲得する「共同注意」の形成までを「三項関係形成モデル」として示し、障害が重度な子どもの事例研究によって、「自分の理解」や「他者への働きかけ」「対象物の操作」の発達の筋道を示す。
目次
第1章 障害のある子どものコミュニケーション行動
第2章 肢体不自由を主とする重度・重複障害児の対人相互交渉
第3章 乳幼児の発達における共同注意関連行動について
第4章 対人相互交渉における身体接触の意義について
第5章 自己‐他者‐対象物の発達に関する子どもの体験モデル―三項関係形成モデルの提案
第6章 重度・重複障害児の対人相互交渉に関する事例研究
著者等紹介
徳永豊[トクナガユタカ]
1960年佐賀県生まれ。九州大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程中退。専門は発達臨床学、特別支援教育。国立特殊教育総合研究所肢体不自由教育研究部主任研究官、同研究所知的障害教育研究部軽度知的障害教育研究室長、国立特別支援教育総合研究所企画部総括研究員などを経て、2008年より福岡大学人文学部教育・臨床心理学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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