内容説明
多様化する生活リスクと拡大するビジネスリスク、癒されぬ業界不振と高まるニーズ、今ほど変革が求められている時代は無い。理論・思想研究から経営・事業革新、法制度・判例分析、そして国際動向の検討まで、多分野研究者のコラボレーションにより、保険学と保険事業の新たな地平を切り拓く。
目次
経済俯仰―その社会学的基盤に立って
保険をめぐる共同体と相互扶助
保険の仕組みと保険の定義―保険集団の存在を前提とした所説の再検討をとおして
保険業のCSR(企業の社会的責任)と現代的課題
保険業のブランド・エクイティ
保険企業によるモラルハザードとその対応―なぜ保険金不払い問題は全社的に発生したか
投資意思決定における保険契約の役割
再保険サイドカーの意義
バーゼル2とソルベンシー2―金融・保険の融合と資本要件規制
日本版コーポレート・ガバナンスの課題と今後
生命保険契約の保険金受取人変更権に対する制限
障害保険における外来性要件と疾病免責条項
訴訟からみた製造物責任法の課題と障害保険の役割
アメリカにおける近年の医療保険改革
アメリカ労使関係の形成と生命保険会社―ウェルフェア・キャピタリズムの再評価に関連して
著者等紹介
石田重森[イシダシゲモリ]
福岡大学名誉学長、博士(商学)。1938年生まれ。1960年横浜国立大学学芸学部数学科卒業、69年慶應義塾大学経済学部卒業、71年同大学大学院商学研究科修士課程修了、74年同大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学、82‐83年ロンドン、シティ・ユニバーシティに留学、91年博士号(商学)取得(慶應義塾大学)。1974年福岡大学商学部講師、77年同助教授、82年同教授。1991‐95年同大学副学長・常務理事、95‐99年同学長・専務理事、2008年名誉学長。2007年日本保険学会名誉会員。この他、日本保険学会理事、日本私立大学連盟理事、北九州市立大学独立行政法人評価委員長(現在)、福岡市保健福祉審議会会長(現在)、(財)損害保険事業総合研究所理事など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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