出版社内容情報
砂漠緑化への対応について、地理学・環境学の枠内にとどまらず、現地の政策担当者や住民とのコミュニケーション、後継者の育成、衛星からの地理情報入手など多様なアプローチから、問題の解決をはかった事例を解説。
内容説明
砂漠緑化を事例に、国境を越えた環境協力体制が作られるプロセス、それがアクターにもたらす効果を検証。環境問題の実践現場における総合政策学の可能性を明らかにする。
目次
序章 砂漠化対策と総合政策学
第1章 ホルチン砂地における砂漠化の原因と政策の影響
第2章 衛星画像とGISによる地理データベースの整備
第3章 衛星画像からみた砂漠化地域の景観生態システム
第4章 自然と社会経済条件による砂漠化地域の村落特性の分析
第5章 地域における砂漠緑化政策の実践と課題
第6章 ホルチン砂地におけるNPO砂漠緑化活動の新展開
第7章 砂漠緑化フィールド教育・研究拠点の構築と実践
第8章 村落レベルの土地資源調査と土地利用方針の検討
第9章 植林CDMにおける地理情報の応用
終章 総合政策学による砂漠化対策のパラダイム
著者等紹介
厳網林[ゲンモウリン]
慶應義塾大学環境情報学部教授。1982年中国・武漢測絵科学技術大学卒業。1992年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。武蔵工業大学助教授を経て2001年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。