内容説明
中央で対立する与野党はなぜ地方選挙で相乗りするのか。与野党相乗りの構図は、首長や有権者の意識にどのような影響を与えたのか。「改革派首長」が登場した背景と現代の地方自治が抱える課題について、選挙研究の視点から考える。
目次
選挙戦略・候補者選考と相乗り選挙
首長の経歴と選挙枠組み―オイルショック以降にみられるその傾向
相乗り選挙枠組みの形成理由―政党連合の議論との関連から
保革相乗りを可能にする有権者意識の変化―保革の争点対立の風化
総与党化状態と首長の財政選好
総与党化状態と財政再建政策
選挙枠組みと知事選挙の公約―争点としての地方分権の登場
1990年代の政党再編と有権者意識―社会党の政策転換を中心に
相乗り選挙に影響を与える政党以外の「お墨付き」―1999年松山市長選挙における知事発言を中心に
相乗り選挙に対する批判の構造―金沢市民に対する意識調査の結果から
地方政治を取り巻く環境変化と相乗り選挙の衰退
「改革派」首長と住民参加
「相乗り選挙枠組み」とは何であったのか
著者等紹介
河村和徳[カワムラカズノリ]
東北大学大学院情報科学研究科准教授。1998年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部専任講師(有期)、金沢大学法学部助教授を経て、2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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