内容説明
文化が国境を越えて流通することによって、市民意識にどのような影響を及ぼし、逆に、市民意識(好悪、親近感等)が文化の国際流通にどのような影響を及ぼすのか。そして、文化の国際流通はどのようなメカニズムによって支配されているのかを理論的・実証的に論じる。
目次
第1部 文化の国際流通が市民意識に及ぼす影響(日本人はすでに「西洋コンプレックス」を解消したか?―透明化、自然化、内面化する「西洋」;メディア・グローバリゼーションと文化変容;世界化とフランス文化)
第2部 市民意識が文化の国際流通に及ぼす影響(韓流映像コンテンツの流通とその意義;台湾の日本大衆文化受容、「哈日族」についての考察)
第3部 文化の国際流通を支配するもの(日本アニメの世界流通と受容・市民意識―国際コミュニケーションにおける存在と影響;メディアの寡占化とネット空間;映画の国際流通のパターンと規定要因;大衆文化の国際流通パターンと規定要因に関する日韓比較研究;「高級文化」の国際流通のパターンと規定要因―翻訳図書と留学生)
著者等紹介
伊藤陽一[イトウヨウイチ]
慶應義塾大学総合政策学部教授。情報通信学会会長。専攻は国際コミュニケーション論、政治コミュニケーション論、情報社会論。慶應義塾大学大学院博士課程法学研究科(政治学専攻)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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