出版社内容情報
英語は、政治、経済、、観光、娯楽など世界中のあらゆる場面で使われており、事実上「世界標準語」となっているが、「グローバル化」の負の側面ともいうべき「英語支配」が生み出す不公平・不正義・不平等を明らかにし、「英語が世界標準語でよいのか」という問題提起をおこなう。
内容説明
英語の「一言語独裁」により、非英語話者は「不平等」と「言語権の侵害」を被っているという観点を提供し、「コミュニケーションの平等」を実現するために、「ことばの平等」を確立することが必要であることを主張する。
目次
グローバリゼーションと英語支配
第1部 「英語=世界標準語」が生み出す6つの問題(コミュニケーションの不平等と差別が生まれる;少数言語の衰退に拍車をかける;世界文化の画一化につながる;「情報リッチ」と「情報プア」を生む;「英語神話」による精神支配;英語支配の序列構造)
第2部 「英語=世界標準語」への対応策(日本では、まず日本語で;英語教育を縮小し、日本語本位の教育を;英語を公用語にする必要はない;英語支配への国際的取り組み―「英語税」導入と英語教育の無償化)
第3部 「ことばの平等」を目指す(ことばのエコロジー―ことばとコミュニケーションの平等;「ことばの平等」のための言語政策―国際言語協定と言語権の確立)
「英語信仰」から「脱英語主義」へ
著者等紹介
津田幸男[ツダユキオ]
筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。Ph.D.(南イリノイ大学、1985年、スピーチ・コミュニケーション)。専門は英語支配論、言語政策、英語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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