星の王子さま学

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766412215
  • NDC分類 953
  • Cコード C0098

内容説明

日本では長年「子どものための物語」として人気を誇ってきた『星の王子さま』。だが実は、それだけではかたづけがたい深いメッセージや問題を秘めた「心の救済の物語」だった!?多くの新訳もそろった今、フランス古典文学・おとぎ話論を専門とする著者が、『星の王子さま』の謎に迫る。

目次

第1章 「星の王子さま学」ことはじめ(タイトルのいいたかったこと;所有の寂しさ―ちっぽけな君主さま ほか)
第2章 『星の王子さま』と子ども時代(サンテクスと子ども時代=「誰もがそこからやってきたこの広大な領土」;「世のなかに一つしかない」バラ ほか)
第3章 『星の王子さま』とラブストーリー(「ホロリとするほど美しい花でした」―バラの花と愛のレッスン;「ことばっていうやつが、勘ちがいのもとだ」―狐のレッスン;「それじゃ、ただ咲いてるだけじゃないか」―故郷のバラだけのために;『夜間飛行』と男と女;『人間の土地』と愛)
第4章 奇妙な星の住人たち(七つの星と七つの罪;王さま(一〇章) ほか)
第5章 『星の王子さま』小事典(レオン・ヴェルト(L´eon Werth)
「ウワバミ」(boa) ほか)

著者等紹介

片木智年[カタギトモトシ]
慶應義塾大学文学部助教授。専攻は、フランス古典文学、おとぎ話論。パリ第三大学博士課程1989年修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カレーライス

1
先日、星の王子さまを読んだので内容を忘れないうちにと読みました。 星の王子さま自体は長い間愛され続けている普遍的な内容だということは変わりませんが、この本を読む事で 当時、著者が置かれていた時代背景を知る事ができ、星の王子さまの新たな一面を見られました。 星の王子さまの予習復習に良い内容だと思います。2018/04/24

かや

0
解釈の幅が広がったのは確かだけど、私の解釈と違うのでちょっと釈然としないといった感じ。2010/01/28

N.零《目標1000冊読むゾ》

0
星の王子様をじっくり読んだこともないし内容もよく分かってなかったので、YouTubeの朗読で聞いてからこの本を読んだ。 童話かと思っていたが、著者の思い大切なものや失うもの、戦時中の著者の訴えが考察されている。 星の王子様という物語は子供への読み聞かせで楽しむ物だけでなく大人まで考えさせられる内容と聞かされていたが、この本を読んで全世界の生きている人間に訴えかけている深い思いが込められていたことに気づく。 著者の思いを世の子供たちに伝えていけたなら、少しでも争いがなくなるのではないかと思う。2022/02/05

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