内容説明
身体表現としての演説・対話から、「雅俗めちゃめちゃ」の文体を創り出した著述活動に至るまで、ことばを縦横無尽に駆使した福沢諭吉。その「演説」の実際を鮮やかに活写する。
目次
第1章 「語る」ことと「聞く」ことと(十度書を読むは、一度人の言を聞くにしかず;『学問のすゝめ』十二編・『会議弁』)
第2章 「語る」ことの試み(明治七年六月七日肥田昭作宅集会の演説;初期の三田演説会における「演説の法」をめぐる模索)
第3章 「語り手」としての福沢諭吉その一(英吉利法律学校開校式の祝辞;第三八五回三田演説会における演説 ほか)
第4章 「語り手」としての福沢諭吉その二(さまざまな「語る」ことの機会―「語り手」と「聞き手」;「演説」と「著書・論説」と―学者の責務 ほか)
終章 演説・対話・著述
著者等紹介
松崎欣一[マツザキキンイチ]
1939年生まれ。1963年慶応義塾大学文学部史学科国史専攻卒業。1965年同大学大学院文学研究科修士課程修了。1965~2005年慶応義塾志木高等学校教諭、1996~2005年慶応義塾福沢研究センター副所長。慶応義塾名誉教諭、慶応義塾福沢研究センター顧問、(社)福沢諭吉協会常務理事。主要編著に『三田演説会と慶応義塾系演説会』(慶応義塾大学出版会、1998年、平成11年度義塾賞受賞)など
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