内容説明
中世ドイツの大詩人ルードルフ・フォン・エムスは、歴史家としての感覚を具えた著作家でもあった。身分は騎士、しかし日々に強まる市民たちの足音を聴き、ドイツ文芸史上はじめて一商人に物語の主人公役を演じさせる。革新と伝統、進歩と保守の鋭い交錯の上に生れた異色の物語『善人ゲールハルト』の本邦初訳。
目次
邦訳『善人ゲールハルト』(オットー皇帝;ゲールハルトの体験談;ふたたびオットー皇帝)
論考『善人ゲールハルト』(序論;ルードルフ・フォン・エムスの生涯;作品概観;『善人ゲールハルト』)
著者等紹介
平尾浩三[ヒラオコウゾウ]
1934年生まれ。東京大学名誉教授、日本橋学館大学教授。専攻は中世ドイツ文学・ドイツ語史
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