“癒し”のナショナリズム―草の根保守運動の実証研究

個数:

“癒し”のナショナリズム―草の根保守運動の実証研究

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766409994
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C1030

内容説明

「新しい歴史教科書をつくる会」とは何だったのか。「つくる会」につどう自称“普通の市民”たちのメンタリティを実証的に分析し、現代日本のナショナリズムの行方を問う。

目次

第1章 「左」を忌避するポピュリズム―現代ナショナリズムの構造とゆらぎ(「下からのナショナリズム」運動;「価値観の揺らぎ」からの脱出 ほか)
第2章 『新しい公民教科書』を読む―その戦後批判を点検する(個人主義だけがエゴイズムか;「防衛義務」の安直な強調 ほか)
第3章 “普通”の市民たちによる「つくる会」のエスノグラフィー―新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部有志団体「史の会」をモデルに(「史の会」のエスノグラフィー;「史の会」参加者の意識とタイプ分け ほか)
第4章 不安なウヨクたちの「市民運動」(「市民運動」との類似性;参加者たちの思想傾向 ほか)

著者等紹介

小熊英二[オグマエイジ]
1962年生まれ。1987年東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。現在、慶応義塾大学総合政策学部教員

上野陽子[ウエノヨウコ]
1978年生まれ。2003年慶応義塾大学総合政策学部卒業。現在、金融機関勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

15
2003年刊。「新しい歴史教科書をつくる会」横浜支部の実地調査(上野陽子)を基礎として、小熊英二が同運動のバックボーンを分析していくユニークな構成。卒論が本になるってのも凄いよな。「健全な」「ごく普通の」市民という自意識を持つ人々が、「サヨク」への反感だけを軸にゆるくつながる集団。ただし彼らの持つ「サヨク」イメージは至って薄っぺらなもので、なぜこれが標的に選ばれたのかは正直よく分からなかった。共産主義は死んでも反共主義だけは生き残ったかのような。2023/09/14

もてぃ

6
2000年代初頭の「つくる会」およびその下部組織「史の会」への参与観察をメインに、草の根保守運動の実態を研究した一冊。私自身はかなりリベラルよりの思想を持っているが、だからこそ普段あまり関わらない保守派の考えは新鮮で面白かった。上野氏の論文自体はあまり読みやすいとは言えないが、小熊氏による前後の補足的な考察は明快。17年前にこれだけ草の根保守の性質を看破できる人がいたことは驚嘆に値する。一方でこれだけ分かっていてもヘイトの過激化や右傾化が(世界的に見ても)と進んでしまったのはなぜなのだろうか。2021/05/09

ジュン

6
「となりのウヨク」を罵らずに考えた珍しい本だと思う。特に、一定の共感をもって「史の会(つくる会の支部)」を観察した上野の視点と、それを前後で補った小熊の構成がいい。 2016/01/21

のぼりけんたろう

6
10年前の本だが、本書の〈たとえ「つくる会」が消滅しても、これを生んだ土壌(要するに、個の不安)は生き残り、「在日」「外国人労働者」などが新たな標的となるであろう〉旨の仮説と予見は、コリアタウンのヘイトスピーチを経験した今、とても重い。2014/02/05

Kooheysan

4
「新しい歴史教科書をつくる会」運動における、教科書検定から採択(2000~2001)のころ、この運動に関わった<普通の市民>を自称する人々を追った研究。生々しい証言が盛りだくさんの研究自体も重要ですが、それを受けた小熊氏の論考は今なお読む価値があると思います。普通ではないもの(例えばサヨクとか中国)への攻撃を先鋭化させ、そうでない自分は普通であるとして、弱い自己を保っていた、といったところでしょうか。「日本が一番」「素晴らしい国ニッポン」とか、そろそろかっこ悪いことに気づきたいところです。2025/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17545
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品