内容説明
日系社会は、ラテンアメリカ諸国でどのような位置を築いてきたのか?各国家の歴史・社会展開の中で、アイデンティティ、結婚、出稼ぎなどを個別事例に基づき検証する。
目次
序 プロジェクトの概要と目的
第1章 一九二〇年代ブラジル知識人のアジア人種観―日本人観を中心に
第2章 日本人移民の「ナショナリズム」形成―二等水兵小島吉次郎墓標の再建をめぐって
第3章 ボリビアとパラグアイにおける日本移民とメノナイト―“拒否された”外国人集団の受入れと定住の経緯を通してみた多民族社会の姿
第4章 メキシコ日系移民家族における結婚の世代変化
第5章 ブラジルにおける沖縄系シャーマン“ユタ”の成巫過程とその呪術宗教世界―特にエスニシティとの関連において
第6章 ナショナリズムとエスニシティ・グローバリゼーションとエスニシティ―バストス日系人のエスニック・アイデンティティの形成と変化
第7章 アルゼンチンにおける「日本人」の諸相について―日本への「出稼ぎ」移住と移民の子孫のアイデンティティ志向の変遷を中心に
著者等紹介
柳田利夫[ヤナギダトシオ]
1952年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、慶応義塾大学文学部教授
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