内容説明
慶応義塾大学法学部政治学科開設百年記念事業のなかでもっとも重要な事業の一つである五巻からなる学術論文集。政治思想、政治・社会理論、日本政治、地域研究、国際政治の五つの分野で統一的テーマの下に各一巻を編集。「政治思想」を扱う本書では、20世紀の政治史の省察として、近代国家の仕組みと在り方を論じる。
目次
人権の政治理論・事始
カール・ポパーの政治哲学?―ポパーから学べるもの、ポパーに欠けるもの
ナショナリズムの問題―I・バーリンとC・テイラーの視点から
ハイエクと近代主権概念
ファシズム的自然観の形成―フランスにおける思想的系譜
リベラル・デモクラシーの臨界―中立性の神話を超えて
リヴァイアサンへの鎮魂歌―ジグムント・バウマンの「近代性」批判をめぐって
「植民都市」ベルリンの転変―「ドイツと東方」問題の一断面〔ほか〕