感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Seita
1
結構盛り沢山。思考について感覚や知覚などから考えると多岐にわたるが、その中でも人間に特徴的なのは抽象化と推理だろう、という話から始まって、論理学はとくに「推理」に注目し、その内でも「推論」と呼べるような演繹の側面の研究を進展させてきたと続く。「推理」は「推測」と呼べるような帰納の側面も持つ。演繹については量化理論にまで、帰納については確率や統計にまで話が及ぶ。思いのほか学説史が丁寧で、雑学が増えた。選言記号「∨」はラテン語の「vel（あるいは）」に由来するそうな。2018/01/29
