住んでみてわかった本当のフィンランド―フィンランドメソッドと心豊かな暮らしを体験する

靴家 さちこ/セルボ 貴子【著】

グラフ社（2009/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 222p／高さ 19cm
• 商品コード 9784766212419
• NDC分類 302.389
• Cコード C0036

目次

「北欧」フィンランドって、どんな国？
日常生活に見る豊かさ
銃乱射事件はなぜ起こったか
フィンランドの学校訪問記１
フィンランドの学校訪問記２
ＰＩＳＡ学習到達度テスト、「フィンランド・メソッド」とは？
フィンランドの先生に聞く
フィンランドの教育制度
フィンランドと日本、豊かさ比べ
出産レポート「フィンランドで産む」
公園観察記
パイヴァコティ（保育園）
エシコウル（プリスクール）
高福祉社会の恩恵

著者等紹介

靴家さちこ［クツケサチコ］
本名：ステンルース幸子。１９７４年新潟生まれの埼玉育ち。５歳から７歳までをタイのバンコクで過ごし、高校時代に米国ノースダコタ州のリントン・ハイスクールに留学。青山学院大学文学部英米文学科を卒業後、米国系、フィンランド系企業を経て、フィンランド人の夫と結婚。長男の出産後、２００４年からフィンランドのケラヴァへ移住。以来、フリーライター、ジャーナリストとして活動中

セルボ貴子［セルボタカコ］
１９７２年生まれ、広島県出身。県立広島大学経営学部経営学科卒業後ソニー子会社を経てロンドン大学東洋アフリカ研究所留学、国際学と外交修士号取得。同コースで夫と知り合い、帰国後ゲーム会社やマーケティング会社に転職の後結婚。２００１年フィンランド移住。長男出産後、翻訳業を始め次男誕生と共に夫婦でＷａＣｏｎｎｅｃｔｉｏｎを経営、日本とフィンランドを繋ぐ一端を担う。『究極のフラワー・アレンジメント』（エクスナレッジムック）等、取材・執筆も手がける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[milk tea]

フィンランドに移住された日本人女性の体験談。ほぼ教育論であって、子育て中の方には興味深いものと思われる。旅行やロングステイの話を期待していたので、ちょっと気持ちが入らなかった。写真などもぜ〜んぜんなし。フィンランド語って難しそう。

2016/09/04

[FreakyRider]

割とフェアな内容。夫が冬の鬱になりかけて「なんで日本に住み続けたいって言ってくれなかったんだ」とぼやいたっていうのに笑った。まぁ、キラキラ消費社会の日本と子育てまでしっかり面倒見てくれるフィンランド。真逆か。

2017/06/15

[Yasomi Mori]

日本での紹介され方もあり、高福祉のイメージばかり持っていたが、それは同時に、共産圏的な問題を抱え込むということでもある。医療の領域はその際たるもので、待ち時間が非常に長く、診断に“ハズレ”も少なくない公立病院や、医師や介護士の負担が高く手抜きが常態化している高齢者医療にいたっては「認知症患者の大量生産をやめるべきだ」との新聞記事が出ているとか。高い税金を支払うことで、育児・教育・医療全般にわたって無料、もしくは低額でサービスを受けられるフィンランド。よくも悪くも、対極にある日本の現状を考えさせられる一冊。

2016/01/30

[アパッチ]

フィンランド塾ないんだよなぁ。修士とってないと先生になれないし、倍率10倍以上で超人気。裁量も任されてやりがいあってホワイトだからなぁ。まあ、フィンランドは性格合うけど良いところばっか見過ぎてた気がする。白夜とか北欧特有の陰鬱さとかもあるよな。物の豊かさは日本だけど、質素で心が豊かなのはフィンランド。4週間の休みうらやましい。国民の生活の質を国が重視して主導権握ってるよなぁ。超福祉国家だ。

2021/08/30

[nino3]

フィンランドというと高福祉、仕事一辺倒でない余裕のある生活、豊かな自然、高評価の教育と、ユートピアのように伝えられることが多いが実際はどうなのだろう。何故日本のように仕事に追われなくても国家が成り立っていくのか興味がある。本書は教育や幼児保育に関することを中心に日本人女性が実際に体験して感じたことが語られる。銃乱射事件や兵役についても言及されていた。高福祉社会のマイナス面として、自分がやらなくても公的に他の誰かが何とかするだろうという考えに陥りがちなこと、公的サービスの質の低下等が挙げられていた。

2019/05/19