内容説明
読書には読書でしか得られない感動や発見がある。子どもの読書指導に生涯を捧げた嶋路和夫の名著、待望の復刊。
目次
第1章 本を読みなさいと言う前に(子どもの心を大切に;子どもを見つめることから)
第2章 子どもを本嫌いにする親とは(読書環境の点検を;子どもを本嫌いにする親の十八か条)
第3章 読まない子には(テレビっ子・マンガっ子・雑誌っ子;読書する時間がない子 ほか)
第4章 読めない子には(視覚・聴覚が不調の子;知的な障害をもつ子 ほか)
第5章 読み方に問題のある子には(読む本にかたよりがある子;短編は読むが長編は読まない子 ほか)
著者等紹介
嶋路和夫[シマジカズオ]
1935‐1999。1935年、京都市生まれ。1957年、京都学芸大学(現京都教育大学)卒業後、教鞭生活を続ける。1974年、日本読書学会の読書科学研究奨励賞受賞。1988年、京都市立京極小学校校長、1992年、京都市教育委員会学校指導課統括首席指導主事を務める。日本読書学会理事、日本児童文学者協会・日本子どもの本研究会・日本児童演劇協会各会員として、読書指導の幅広い実践、教育活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤井
3
★★★★★ すごく勉強になった。本を読まない子、と言っても理由はそれぞれ色々ある。また、本をたくさん読む子だからって安心してはいけない。なんでも読めばいいってもんでもない。年齢に見合った読書をバランスよく。これは親が気にかけてあげないとうまくいかないでしょうね。参考にさせてもらおう!2015/07/16
たらお(専門書用アカウント)
2
本を読まない子供について様々な要因を多角的な視点で分析していて楽しく読めました。 児童心理? 発達心理学? についてもちょっと書かれてます。 ただ、今時の子は言うほどテレビ観ないのでは……と思い、奥付を確認したら、1976年に発行した書籍を復刊したものとのこと。納得。 テレビや漫画やゲームばっかってのは確かによくない。 でも読書過多であれば良いってわけでもない。 本‘だけ'読む、本‘しか'読まないんじゃなくて、本‘も'読む子に育てる。親が子供と向き合って、子供に関心をちゃんと持つのがホントに大切ですね。2018/11/20
まげりん
2
1976年の本と言うことで、「ディスレクシア」も「自閉症スペクトラム」と言う言葉も無かった時代の本です。だから「おや?」と思うこともあります。確かに無理強いもいけないし「あれダメこれダメ」というのもダメだと言うことがよく理解できました。「読書は勉強のためではないく。どれだけ人生を豊かに過ごせるかの一助を担う物」だという持論は正しいと確信しました。娘が題を見て「ずいぶん後ろ向きな題。どうせなら『親が子どもを本好きにする』にすればいいのに」と。たしかに嫌いにする例ばかりでした。(^^;;2013/05/04
小夏かん
2
タイトルにどきっとして読んでみた。子どもに本を好きになってもらうには、まず親が読書すること。いっしょに知る楽しさを経験していくこと。 無理強いはご法度。なんとかわが子にいい本を読ませようとあせっていたが、ちょっと肩の力を抜かせてもらった気がする。やっぱりまず自分で本を読もおっと。2012/02/04
けんちきまる
2
人間性豊かな子供とは、感動する心と想像力と知性とを兼ね備えた子。そのために適書にてバランスいい読書の習慣をつけよう。親の協力大事です。7/11から2009/07/18