内容説明
本書はいわゆる「医学書」ではありません。大学病院外科勤務の「専門馬鹿」であった私は、有床診療所を開設して地域の人々との交流が始まってから、病気の相談には「生」「老」「病」「死」のフィロソフィーの不可欠なことを知りました。患者さんを通じて多少なりともその勉強をさせていただいたことに感謝しています。私は、病気の治療は、患者さん自身が自分の病気をよく理解することに始まると考えています。多忙な毎日の診療で、個々の患者さんに充分な理解をしていただく時間のなかったうらみがあり、それを補う意味で寸暇を見ては書き続けてきたのが本書です。
目次
第1章 医者から見た老いと死(生き長らえば“子供に帰る”;年のとり方には三つある;生理的老化と病的老化 ほか)
第2章 怖れずにガンを知ろう(ガンとはなに?;ガンの原因と進み方;発ガンと遺伝子の関係 ほか)
第3章 細菌、ビールスとたたかう(医者も知らなかったO‐157;O‐157感染症の脅威;さまざまな腸内細菌 ほか)
第4章 体の心配ごと(医師と上手に対話する法;痛みの臨床;病気と遺伝子の関係 ほか)



