目次
第1章 ママとわたし(エッセイ 野放しのタケシ;エッセイ 母として、画家として;エッセイ わが子に重ねて;インタビュー 素朴だけど大切なものを描きたい)
第2章 みんないっしょ(エッセイ 絵になったリズム;エッセイ 幼い日の思い出;インタビュー 子どもたちのために描きたい;エッセイ 窓の下の子供)
第3章 わたしのじかん(エッセイ 「子どものしあわせ」の表紙画を描いて;詩 はらりとおちた;詩 雪のなかで;エッセイ 私の好きな……ローランサンと思い出の白いドレス)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明るい表通りで🎶
43
「ちひろの絵は、子どもたちはもちろん、かつて子どもだった全ての大人たちを受け入れる、やさしい居場所です。絵の余白は、観る人の思うまま。ちひろの作品へ、画集をひらいてどうぞ気ままにお出かけください。そこにはいつでも、日向の世界が広がっていますから」(松本春野、絵本作家、いわさきちひろの孫。)いわさきちひろのような生き様を願い、ひとり娘に、ちひろと名付けた。2024/12/07
けんとまん1007
42
ちひろさん自身の経験があり、そこから起因するちひろさんの強い意志のもとに描かれた絵の数々。子どもたちの持つ嫋やかなものが滲み出ていると思っている。この絵を眼にして、自分自身がどう思い、何を考えるのか。大きな広がりにつながる可能性を秘めている。2025/03/16
明るい表通りで🎶
35
「■平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものを請わしていこうとする力に限りない憤りを感じます。■今の世の中、いろんなものが失われていってるでしょう。とても素朴なんだけれどたいせつなもの、それが絵本の中にはあるんです。それを何とか表現していってお母さまたちにも見てもらうのが、わたしの生きがいです。」1972年、ちひろ53歳。肝がんで亡くなる前年。ちひろの素朴なんだけれど、シンの通った絵。1974年、絶筆の作品「あかちゃん」を見入る。2024/12/07
emtb
3
優しい気持ちになれる本。朝、仕事行く前にパラッとめくるつもりが、じっくり見入ってしまい遅刻しそうになった。絵とか興味ないし全然わからないけど、いわさきちひろの絵は昔から好き。初めて見たのは「窓ぎわのトットちゃん」うちの親は本を読まない人達だったけど、なぜかトットちゃんはあったのだ。中学の時、図書室にいわさきちひろの画集があって昼休みに窓際で見ていたことを覚えてる。もう亡くなって50年以上経ってるのか。表情や動きがこどもらしくて本当に愛らしい。父が出てこない、長袖だけど半ズボン率高めなのは時代を感じる。2025/01/10
たくさん
2
いわさきちひろさんは伝説の人すぎて子供の絵を純真に描く色とりどりだけど懐かしく儚い絵を描く人というくらいしか印象がない。作品については色々と感じるところはあるし今でも考えさせられる。確かに子供の何気ない幸せな瞬間がどのページにもあり。悲しいとか悩んでるとかめちゃ喜んでいるとかそういうのはなく、無機質とまではいかないけど、あくまで日常の普通に誰かといる表情。いろいろ誰かに搾取される前に生きられるその時代が、それが幸せなんだなあ。と今では思わされるかな。2024/12/03
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- 和書
- 星空の約束 読書の時間