内容説明
テヴェレ川河畔に定住した紀元前8世紀から紀元後1453年のコンスタンティノポリス陥落まで、ローマ軍はもとより、対戦した陣営の軍装を600以上の豊富なヴィジュアルと共に解説。ローマの興隆から征服戦争、戦術、将軍と支配者たちを典拠に基づいて概観し、従軍した兵士や戦士についても詳述。ローマのガレー船と海戦、さらにはローマの北西国境から東限までで使われた投射兵器や攻城兵器、要塞、軍事施設についても紹介する。これらはすべて、大国ローマが進軍した道路・街道によって結ばれていたのだった!
目次
ローマという栄光
共和政ローマ
最盛期のローマ
西部の衰亡
東ローマ帝国
ローマの投射兵器、城塞、海軍
著者等紹介
カイリー,ケヴィン・F.[カイリー,ケヴィンF.] [Kiley,Kevin F.]
アメリカ海兵隊砲兵隊士官(退役)。陸軍士官学校卒、第一次湾岸戦争に従軍。ノーウィック大学修士(軍事史)。ナポレオン戦争や軍事史に関する本や記事を執筆する他、40年以上前からローマ、特に東ローマ帝国に関心があり、研究を続けている
ブラック,ジェレミー[ブラック,ジェレミー]
イングランド、エクセター大学教授。フィラデルフィアの外交政策研究所欧米研究センターシニアフェローなど多数の役職を兼任すると共に、欧米を中心にさまざまな講座を担当。180を超える著作は、この数十年の間に発表されてきたイギリス史の研究に厚みを加えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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南北
49
紀元前7世紀頃の古代ローマから15世紀の東ローマ帝国までの約2000年間の軍装や武器をフルカラーで掲載した本でローマ人だけでなく、対戦した異民族の軍装も含まれている。ローマ人の軍装はチュニックが多く、膝上ぐらいまでしかないのに対し、ガリア人やフン人は長ズボンなのは興味深く感じた。アウグストゥスが腹巻きをしていたという話は塩野七生さんの著書で読んだ記憶があるが、寒がりな私はあんな軍装で寒くなかったのだろうかと思ってしまった。2025/04/17
たまきら
37
新刊コーナーより。うっ、これは面白い。フルカラーで紹介される服装や武器の描写は…なんとまあ2000年におよぶんですよ!?なんてこったローマ帝国!…でも、帝国側よりも様々な民族の服装の方が面白かったです。ダビデ像で有名な投石機はYoutubeで使い方を検索。なるほど~!後半はフン族も登場。しかしまあなんという殺戮の歴史よ…。2025/02/28
Go Extreme
2
ローマの軍事制度: レギオ コホルス 百人隊長 軍事道路 軍旗 軍団兵の訓練 戦術と戦略: マニプルス戦術 テストゥド(亀甲陣) フェリックス軍団 攻城戦術 ゲルマン戦争 カンナエの戦い ザマの戦い 武器と防具: グラディウス ピルム スクトゥム ロリカ・セグメンタタ ヘルメット バリスタ オノアガー ローマの敵対勢力: カルタゴ ハンニバル ゲルマン民族 フン族 西ゴート族 パルティア帝国 ローマ帝国の繁栄と衰退: アウグストゥス帝 軍事費の増大 395年の東西分裂 476年の西ローマ帝国滅亡2025/02/21