内容説明
神話とロマンス、喜劇とホラー、スピリチュアリズムと科学…双子のもつ二面性は、あらゆる分野の創造性の源となってきた。奇想天外で魅惑的、少々不気味で奇怪でもあるツインの世界へようこそ!
目次
1 神話+伝説(神々とヒーロー;邪悪な片割れ;双子精神)
2 科学+進化(遺伝と環境;犯罪と鑑識;先天性と後天性)
3 スペクタクル+予言(生まれながらのエンターテイナー;双子と超常現象;双子コミュニティ)
著者等紹介
ヴァイニー,ウィリアム[ヴァイニー,ウィリアム] [Viney,William]
ヘルスリサーチ研究者として、ダラム大学、ゴールドスミス・カレッジ、インペリアル・カレッジ・ロンドンに勤務。キャビネットマガジン、学術雑誌クリティカル・クォーター、現代アート雑誌フリーズ、タイムズ文芸付録等に寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
154
ヒグチユウコの表紙イラストと双子に魅かれて読みました。 双子の著者による双子研究本、やはり双子には、二人にしか解らない神秘的な何かがあるのでしょうか❓ https://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=537042024/06/24
まあか
47
表紙とタイトルに目を奪われ、手に取る。頑張って読んだものの、少し難解で、結局、双子は神秘なまま。著者の伝えたかったことが、わからないままに読み終えてしまった。ほぼ自分そっくりの双子がいるって、どんな感じなんだろう。ただ、私の知る双子は、結構互いに仲が悪かったり、全く違う性格、好みだったりするので、同時期に生まれた単体だと認識している。しかし、双子ちゃんは、やっぱり目を引く存在ではあると思う。2024/03/12
たまきら
45
原著タイトルTwinkind。ふふふ、mankindをもじってるのかな?序文が著者の双子の弟で始まることから、彼が研究者でありながら同時に当事者でもあると知り、さらに惹かれました。むかし、双子の人が「どの双子にもハッピーな方と悲しい(sad)方がいる」って言っていたのを思い出しました。それは生まれた順なのかな、それとも…?歴史背景、科学的な部分なども面白かったけれど、社会的な側面の紹介が面白かったです。そういえば日本にも双子の芸能人いますねえ…。おすぎとピーコ、ザ・ピーナッツ…古いか。2024/05/07
ズー
18
中高と一緒で今も仲のいい双子の親友がいるのだが、彼女たちを所々で思い浮かべながら読んだ。とはいえ彼女たちは二卵性で、読んでいると一卵性とはまたかなり違うなと思った。二卵性でもかなり似てたけど、一卵性は本当に生き写しぐらいに似ていて、昔は違う方が悪さしたのに勘違いされて捕まるとかあったみたい。思えばあれだけ双子と一緒にいたのに、双子である気持ちというのは考えたことなかった。私は双子じゃないのに「あーそれ分かる!」みたいのがあった。テレパシーに近いものはあるんじゃないかな。興味深い一冊だった。2024/04/02
スリカータ
16
表紙の絵に見覚えがあると思ったら、やはりヒグチユウコさんだった。シュールでちょっと不気味。内容は盛り沢山で、海外の双子の写真やカラー資料が豊富で見応えがある。ショックを受けたのは結合双生児に多めのページが割かれていたことだ。当然ながら昔から存在していて、神秘の対象になったり、見世物小屋に送られたりと様々。そして、解剖学の興味の対象になる事も想像に難くない。精緻な解剖図が載っていたのには、ゾッとした。写真だったら眠れなくなるところだった。2024/03/31