内容説明
フラ・アンジェリコ、デューラー、ミケランジェロ、セザンヌ、ドラクロワ、ルドン、ロダン、ハースト…偉大な芸術家たちが魅せられた悪魔とは?悪魔をめぐる巨匠たちの作品を通じて神話や聖書、文学、芸術、そして人々の中に存在し続けてきた悪魔とその図像の歴史と変遷を紹介します。
著者等紹介
パレ,アリックス[パレ,アリックス] [Par´e,Alix]
ルーヴル美術学校卒。17~20世紀西洋絵画の専門家。8年間、ルーヴル美術館とヴェルサイユ宮殿で勤務。美術史のワークショップや講演を行う他、パリで開催される大規模展覧会に関わる
冨田章[トミタアキラ]
1958年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。成城大学大学院文学研究科修了。財団法人そごう美術館、サントリーミュージアム“天保山”を経て、現在、東京ステーションギャラリー館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
176
書店で気になり読みました。古代文明の時代から悪魔の概念があるのかと思いきや、意外と新しく6世紀頃からでした。キリスト教を布教するに当たって、ご都合主義で善悪を分かりやすくするために、悪魔の概念を捏造したとしか思えません(笑)👿 http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=477152022/06/13
kinkin
105
ミケランジェロ、ヂューラーをはじめ西洋絵画に描かれている悪魔についての解説。悪魔という概念は天使が現れてから出来たものかその逆なのか私にはわからない。これについてはおおくの文献を読みこなすことが必要なのだろう。悪魔はその名の反面なんとなく惹かれるものもあるのは何故だろう?心の奥には悪魔の卵みたいなのが転がっているからなのか。セザンヌやクレー、ルドンの絵の中にも悪魔が描かれている。画家という職業も悪魔との対話もしくは戦いだったのだろうか。図書館本 2022/08/05
KAZOO
90
お気に入りさんの感想を読んで手に取ってみました。非常にカラフルな絵などが収められています。日本の場合にはせいぜい地獄とか幽霊などですが、西洋では神に対する悪魔などがかなりこわもてな感じで表現されています。ブレイクなどは他の絵も見ているのですがやはり印象が強烈な感じです。「レッドライジング」の表紙かなんかでみたことがあります。そのほかフュースリの絵なども収めてほしい気がしました。2022/08/25
keroppi
80
図書館の新刊コーナーで見つけて。西洋絵画や彫刻で見る悪魔の数々。ある時は醜悪に、ある時は人間の身体で現れる。どうして、悪魔に惹かれるのだろう。人間の持つ邪悪な面や欲望をそこに見るからか。セザンヌが描いた悪魔やロダンが作った悪魔もあるが、最後の方に掲載されていた現代芸術家ダミアン・ハーストの「悪魔の頭部」はインパクトがある。彼は子供の頃墓場で弟に言ったそうだ。「アーティストとして成功するためなら、悪魔に魂を売り渡してもかまわない。」2022/07/11
Nat
37
図書館本。ふと見かけて借りた本だけど、予想外に掘り出し物だった。悪魔絵の変遷がよくわかる。2023/07/05
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