内容説明
全世界からこだわりぬいた装幀、製本、造本でデザインされたブックデザイン事例を集めたリファレンス集。歴史的なものから、現在流通されているものまで、幅広くチョイスし歴史を解説。年表でそのあゆみを分かりやすく追う。世界的ブックデザイナー3組のインタビューを作品とともに紹介。それぞれがブックデザインに対する情熱や哲学を語る。世界中からセレクトした優れたブックデザイン紹介ページでは、詳細スペックや図解とともに、コンセプトや狙いをあますところなく公開。
目次
1 書物の形態の歴史(巻子本;コデックス本;旋風葉 ほか)
2 インタビュー(呂敬人;ステファン・サグマイスター;ヒューバート&フィッシャー)
3 ブックデザイン(旋風葉;折本;上製本 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
35
世界の本デザインについてをまとめている。冒頭から書籍形態の歴史が説明されていて興味深い。東洋と西洋とで書籍の形態やデザインは全く異なり、現代の装丁家にもインタビューを行っており、自身の培ってきた文化をそのデザインに活かすなどしていることがわかる。書籍の形態には様々な種類があり現代の書籍ではあまり目にかけない装丁を敢えて用いている本の例を挙げているのだけれど、いずれも鮮やかで目につくある意味で一種のアートとしても受けとめられる。装丁を眺めているだけで幸せな気分になれる。2021/10/13
Christena
16
本の装丁の歴史から始まり、世界の奇抜なデザインの本の紹介が面白かった。書物は書いてある内容を伝えるための媒体であり、ちぐはぐで奇抜なだけのデザインでは素晴らしい本も台無し。ここに紹介されていた本たちは、内容と外観がリンクしたものが多く、素晴らしいアイデアに、作った人の本という媒体への愛を感じた。2020/03/28
きゅー
9
全世界からこだわりぬいた装幀、製本、造本でデザインされたブックデザイン事例を集めた、貴重なリファレンス集とのこと。造本について丁寧に図示されており、具体的なデザイン集として企図されているが、一般の読書人が手にとっても楽しめる一冊だ。数冊を組み合わせて一つになる本、全ページを通して丸い穴でくり抜かれた本、オーブンに入れるとタイトルが現れる本、落とすと割れる本など様々。たんに独創的なデザインで彩るということではなく、本の内容をより強く訴求するためのツールとしてデザインが活かされている。 2022/11/16
Chicken Book
5
読むというより味わう本。究極のブックデザインは中身や読みやすさとか関係なく手に取ってみたくなる。エンボス加工とかコデックスみたいな製本に関する用語や歴史も学べた。2021/01/30
な
3
おもろ本とそのデザイナーの本への愛が集められた本。製本方法までのってる。2023/05/12