内容説明
「これって、どんな食べ物なの?」「どういう味がするんだろう?」誰もが知っている名作から、思い出の小さな物語まで、子どもの文学40冊とおはなしにまつわる40のレシピ。
目次
第1章 始まりの春(『窓ぎわのトットちゃん』×ママがつくった海のものと山のもの入りお弁当;『クマのプーさん』×プーさん憧れの桃色の砂糖衣のケーキ ほか)
第2章 外に誘われる夏(『ふしぎの国のアリス』×私をお食べ!と甘く誘うケーキ;『だれも知らない小さな国』『だれもが知ってる小さな国』×時代を超えてきずなをつなぐサンドイッチ ほか)
第3章 仲よくくつろぐ秋(『ふたりのロッテ』×賢く勇気あふれる双子のためのオムレツ;『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』×木曜日のお茶のザワークラウト ほか)
第4章 みんなで過ごす冬(『風にのってきたメアリー・ポピンズ』×空に輝くジンジャー・パン;『かぎばあさんの魔法のかぎ』×心のトゲを抜いてくれたパイナップルのせハンバーグ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきち
83
すごくすごく素敵な本でした。まず、表紙が素晴らしい!壁一面の本棚にたくさんの児童書。そして、サンドイッチと砂糖衣のケーキ、レモネードを目の前にした女の子が本を読みながらサンドイッチをパクッ!憧れのワンシーン。そしてページを開けば、昔読んだことがある児童書たちとその児童書に出てきた美味しそうな料理がいっぱい。美味しそうな料理の作り方や写真はもちろん目に美味しいし、なによりも嬉しかったのは、誰もが知っているであろう児童書をもう一度読みたいと思える本の紹介文。40冊の美味しくて興味深い本に出会えた一冊でした。2020/03/14
ann
57
本が好きな小さな女の子だった経験がある人ならば、この中に出てくる本の表紙を見ただけでタイムトリップできてしまう。ましてや憧れた食べ物だなんて。2019/07/02
syaori
53
児童書に出てくる料理を再現する本。作品にまつわる文章と再現レシピで構成されています。おなじみの『赤毛のアン』や『ふしぎの国のアリス』『若草物語』などの海外の作品のほか、『窓際のトットちゃん』や『精霊の守り人』など日本の作品も紹介しているのは珍しいように思いました。写真が奇麗で見ているだけでも楽しいのですが、筆者の、作品とそこに登場する料理についての文章が物語と食への愛に満ちていて、読んでも温かく楽しい気持ちが募ります。『ライオンと魔女』のプリンが、昔妄想していたとおりのビジュアルで悶えてしまいました。2020/11/26
アクビちゃん@新潮部😻
50
【図書館】読友さんのレビューから手にしました。40冊の児童書に登場する料理を再現しています。半分位は、読んだことがありますが、この本を読んだらヤバい❣ 全ての児童書を読みたくなってしまったー(≧▽≦) この本を手元におき、再現レシピで作ったお料理を食べながら、児童書を読む。こんな優雅な時の過ごし方をしたーい(*˘︶˘*).。.:*♡2020/03/11
よこたん
48
“そこには確かに匂いがあり、味があり、色があり、音があり、読んでいる間はその世界に触れることができるような気がします。” 読めば読むほど、むくむくとわき上がる想像の中の味。「いちご水」や「バタつきパン」という言葉の響きに、かつてどれだけ心弾ませ憧れたことか。おいしそうな食べ物の出てくる子どもの本40冊とレシピを紹介。読みたいし、食べたい! そして、懐かしい本も。『いやいやえん』の子ぐまのこぐちゃんのおにぎり、『秘密の花園』のぶどうパン、『ふたりはいっしょ』のがまくんのクッキー…。食いしん坊が育つ本の数々。2019/05/10