内容説明
繊細で美しい色使いに定評のあるフランス人刺しゅう作家、エレーヌ・ル・ベールが、エレガントな構成で、クロスステッチの世界に魔法をかけました。ポエティックな世界観に加え、新たな可能性を開拓。モノトーン&淡色のグラデーションで絵画のような刺しゅうは、私たちを取り巻く世界の豊かな色彩を捉えています。色彩の戯れと、光と影が織りなす繊細さ…。それらは精緻な世界を描き上げています。ステッチのモチーフ作成の際には必ずクロッキーや水彩画で下絵を描き、色のニュアンスをイメージする彼女。こうして、やさしさの中に甘酸っぱさが入り混じった作品は生まれます。巻末には、日本語版限定の解説つき。内容盛りだくさんの一冊です。
目次
刺しゅう(モミの木の美徳;オークの葉のブーケ;サンザシの木の下で;小さな木の実;冬の動物たち ほか)
チャート(たゆたうタンポポの綿毛;バラの花束;雪景色;繊細なシダ;おしゃまなネコ ほか)
作品の作り方(松ぼっくりのサシェ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高宮朱雀
7
一見難しそうなのに、チャートを見るととてもシンプル。だけどセンスの光るモチーフを収めた一冊。これまでで一番簡単そうというと語弊があるけど、分かりやすいと思う。 額装して、プレゼントとして贈りたいパターン多数で目移り中です。 2019/10/03
田中佳代子
5
場面はフランスの森。繊細で美しい色づかいに魅了される。🐿🧡「食いしん坊なりす」🦌💚「優美な角のしか」がお気にいり。2021/03/27
らいく
3
フランスの、パリのというタイトルがついたクロスステッチ本の中で、1番好きです。人気の高い本は確かに素晴らしい作品が掲載されているのですが、上級者向のものも多いんです。それを踏まえても、この本では同系色で5色くらいで作る作品が結構あるんです。根気よく作業すればそれ程難しくなく、完成度の高い作品が仕上がります。動物というタイトルの本なのに、薔薇、傘をさした子、スノードームなど動物が出てこない作品が意外とオススメなんです。2021/12/19