目次
巻頭口絵 美しい樹脂封入標本アルバム
封入作業の基本
植物・菌の樹脂封入標本をつくる(オニビシの封入標本;ペチュニアの封入標 ほか)
虫の樹脂封入標本をつくる(キイロスズメバチの封入標本;ハグロトンボの封入標本 ほか)
脊椎動物の樹脂封入標本をつくる(ブルーギルの封入標本;ギギの封入標本 ほか)
封入標本の知識+α(標本の種類;樹脂封入標本のラベル ほか)
著者等紹介
根津貴博[ネズタカヒロ]
封入標本作家。ウェブショップ「AtelierΦ」での封入標本販売の傍ら、東京・上野動物園の両生爬虫類館ほか公的機関に作成した骨格標本を納入。近年は各地で封入標本作成の初心者講座を開くなど、本職以外の活動にも精力的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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鯖
14
樹脂でドクダミ等の植物から始まり、ハチやサソリ、果てはヘビの骨からアカハライモリまで閉じ込めて標本を作る本。クワガタとかはまだ分かるんだけど、アカハライモリはむにっとした感じで肉ついてるまんまなんだけど、大丈夫なの両生類。ハンドメイドのレジンものも一年も経つと変色しちゃうものが多いだけに心配になった。ちょっと前によく見かけたカラフルな骨格標本は軟骨に含むコンドロイチンに反応する薬品と硬骨のカルシウムに反応する薬品とで赤と青を染め分けてつくるそうな。2018/10/24
なー
4
★★★★☆ ウサギノネドコさんみたいな、雑貨的な物をイメージしていたんですが、こんなに生々しい「THE・標本」だと思ってなくて、びっくりしました。チャラチャラした浮ついた気持ちで手に取ってすいませんm(__)mところで樹脂で固めると経年劣化で色褪せ、黄ばんでくると思うのですが、ああいう生物的な物を閉じこめて長期保存した場合、最終的にはどうなるのでしょうか。そして「動物を絞める部分」は書かれていなかったのですが、そこが最大の難関だと思うのですが…。でも植物で作ってみたいです。コツコツと表面を磨きたい…2019/01/17
なー
4
★★★★☆ ウサギノネドコさんみたいな、雑貨的な物をイメージしていたんですが、こんなに生々しい「THE・標本」だと思ってなくて、びっくりしました。チャラチャラした浮ついた気持ちで手に取ってすいませんm(__)mところで樹脂で固めると経年劣化で色褪せ、黄ばんでくると思うのですが、ああいう生物的な物を閉じこめて長期保存した場合、最終的にはどうなるのでしょうか。そして「動物を絞める部分」は書かれていなかったのですが、そこが最大の難関だと思うのですが…。でも植物で作ってみたいです。コツコツと表面を磨きたい…2019/01/17
の
3
身近にいる様々な生物を樹脂に封入して保存する「封入標本」の作り方を解説。液浸標本や乾燥標本と比べると手順は複雑で、生物が腐敗・色彩の劣化などをしないための工夫が著者の経験を基に図解されている。液浸標本や乾燥標本と異なり、観察時の自由度が高く(上下左右どこからでも観察できる)、封入標本作成時にも観察者が見やすいポーズを考えて作成するのが推奨されている。植物、昆虫、脊椎動物などを生きている姿に近い状態で保存するのは標本の本来の用途ではあるが、標本を美しくデザインするのは正解が無いため試行錯誤の面白さがある。2018/11/04
やま
2
樹脂で標本を閉じ込めて保存する方法を紹介しています。植物から昆虫、動物、爬虫類などいろいろなもの封入していますが、乾燥しても色や質感を保つ方法があるとは知りませんでした。ちょっと楽しそうですが、仕上げが大変そうです。樹脂の劣化が心配ですけどね。2018/11/01