内容説明
飲料、薬品、化粧品…日本のびんの歴史がわかる332点。
目次
1 日本のびんの変遷 飲料・食品編(飲みもの;お酒;食品・調味料)
2 日本のびんの変遷 生活雑貨・美容編(文房具;美容・生活;薬びん)
3 日本に残したいびんコレクション(飲料のびん;金平糖のびん;面白ネーミングのびん;日用品・美容のびん;時代のびん)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
95
日本で使われてきた様々なレトロ瓶が紹介されている。古くてレアなものは高値で取引きされているとも聞く。びんは本来うちに飾ったりするものではなく生活の道具だ。ペットボトルや紙パックは生活に便利かもしれない。瓶の持つ重さ、色合いや瓶のゆがみや不完全さなどを持つ瓶が評価されるのはあまりにも今の時代が使い捨てで存在感の薄いような容器が増えたせいもあるのかな。懐かしい瓶もいろいろ紹介されて楽しい本2017/07/02
あじ
49
結成15年を迎えた「平成ボトル倶楽部」監修の書籍。中盤まではびんを使用したお馴染みの食品、薬、化粧品などの変遷を特集。特に後半の『日本に残したいびんコレクション』の項が良かった。主に1930年代から50年代の、ニッキ水や金平糖が入っていた貴重なびんを掲載している。“舐めびん”通称【ペロペロ】の存在を初めて本書で知ることができ嬉し。ビーチコーミングならぬ“ボトルディギング”が面白そう!タイムカプセルびん(廃棄された)を求め、大地を駆けずり回るなんて浪漫があるじゃないですか。★3/52017/04/08
くさてる
32
お好きなひとにはたまらない。明治初期からのいわゆるビン(ガラスに限らず陶器まであるのです)のコレクションを種類や色、形や商品そのものなどの分類で解説した内容。知っているものもあればそうでないものもありますが、共通するのはなんとも魅力的なフォルムとなりたちであること。中身が失われたあともひとを惹きつけるびんの魅力に迫る一冊。アンティーク系のこの手のものがお好きなひとには楽しめること間違いなし。ステキな一冊でした。2017/07/20
雪紫
28
時とともに(形状が受け継がれたとはいえ)すたれた瓶もあれば、今でも瓶として残ってるものもある。当時の技術ゆえの歪な形のガラス瓶も今の時代のコレクターにとっては、一期一会の一品(ボトルディキングなるものを始めて知ったけど写真と解説を見れば執着もわかる気がする)。この熱い夏、窓辺とかでこんな瓶達に入ってるお菓子を見たら、ちょっとは気分が涼しくなれそう。 2020/08/06
更紗蝦
19
日経新聞で連載中の『琥珀の夢』(伊集院静・著)で、主人公の鳥井信治郎(サントリー創業者)が瓶にこだわりを見せるシーンがあるのですが、作中で登場した『サントリーウイスキー』(角瓶)が載っていたので、ちょっと嬉しかったです。(残念ながら『赤玉』と『オラガビール』は載っていませんでしたが…。) 瓶の変遷の様子を時代を追って見ていくと、戦争による物資不足の時代に作られた瓶は明らかにクオリティが落ちており、大抵はゴミとして捨てられてしまう瓶にこういう形で「歴史」が記録されていることに、ちょっとした感動を覚えます。2017/07/19