内容説明
動物の魅惑の頭骨探索!両生類、鳥類、魚類、哺乳類、爬虫類―その数300種以上!世界的ベストセラー作家サイモン・ウィンチェスターが、アラン・ダドリーの未曾有のコレクションを味わい尽くす!
目次
両生類(カエル;イモリ)
鳥類(海鳥;猛禽 ほか)
魚類(棘鰭類の魚;ピラニア、ナマズ ほか)
哺乳類(ツチブタ;アルマジロ類 ほか)
爬虫類(ワニ;トカゲ、ヘビ ほか)
著者等紹介
ウィンチェスター,サイモン[ウィンチェスター,サイモン] [Winchester,Simon]
多数のベストセラー作品の著者。著作はニューヨーク・タイムズ紙、ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス誌、ナショナルジオグラフィック誌、ラップハムズ・クォータリー誌など各メディアで紹介されてきた。2006年、エリザベス2世より大英帝国勲章(OBE)を叙勲された。現在の拠点はニューヨーク市とマサチューセッツ州
山田格[ヤマダタダス]
国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりさ
73
乳白色のなめらかな質感。闇を映す空洞。畏怖やおぞましさを感じながらも、頭骨のミステリアスな形状に惹かれるものです。本書はヒトと動物の主に頭骨を語る物語。頭骨に魅せられたアラン・ダドリーのコレクションの数々、その処理法、此処に至るまでの彼の行い(そのコレクター魂は凄まじいほどで、一部ではその道の権威と見なされたほど)など、とても興味深く読みました。専門書のような重厚な本ですが、図鑑の感覚で読めるのでふむふむと入り込めます。世の中は未知な事ばかりで、それを知るこうした本の存在に改めて感謝するのです。2015/12/19
yn1951jp
38
美しく圧倒的な頭骨の存在感。アランは、ワシントン条約に触れた経験も経て、自分で剥製加工した2000個以上の頭骨を蒐集。人体には206本の骨があるが、頭骨がすべての骨の中で永遠のアイコンとなっているのは、儀式に使用されたからで、もとは食人の風習が始まり?という。真偽はおいても、人の頭蓋骨は、宗教や美術などにおいても重要なアイコンである。死骸から皮と肉を剥ぎ、薬品や虫を使って、複雑な骨の間の肉片を除去する長くおぞましい作業を経て得られた、美しい300以上の動物のほぼ完ぺきな頭骨を眺められることをアランに感謝!2015/02/08
姉勤
26
およそ、スカル(頭蓋骨)をもつ生物のそれを纏めた写真集。第一、よくぞここまで集めた。ヒトを含むシャレコウベ(魚類から始まり、両生類,爬虫類,鳥類,哺乳類)が大量に羅列する不気味さよりも、晒された白さや、各生物独特の機能美にうっとりする(キモチワル)。独自の製法(これは気持ちが悪い)により、鼻腔の中のメッシュ状の骨の様な微細なものも欠損させずに残しているのは、学術的資料としても価値あるもの。角,牙,クチバシの特徴は、生前(笑)の姿が偲ばれるものや、一皮むくと感じが変わるものまで多種多様。子供にもお勧め。2014/07/18
芍薬
19
っきゃあぁぁっ‼︎素敵すぎます。頭骨好きには垂涎の一冊。どのページにもウットリでヨダレが垂れないよう口を押さえて見てました!(汚したら大変!)アランさん最高です。2014/11/25
春ドーナツ
13
頭骨というと、村上春樹さんの「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出す。アイコン化された人間の頭蓋骨は日常的に散見するけれど、熱処理された肉料理のいくつかを食すときに出くわす骨の一部以外、ほぼ面識がないので、本書はまさにワンダーに満ちていた。ちなみに裏表紙は書影の後頭部、タイトルは鏡文字である。カブトホウカンチョウの「イチジクのような形の冠状の隆起」に目を見張り、クマドリカエルアンコウの頭骨というか繊細なエイリアンの一形態みたいな、不可思議なそれに見ほれる。ミーアキャットは頭骨もかわいい。2023/06/30
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