内容説明
パレットに24色のセット絵具を順番どおりに並べて気づくこと。絵具の配置に混色しやすい合理的な法則がある。混色スペースにも、使いやすい法則が生かされている。このことを理解することから水彩画上達が始まる。ジャガイモとサツマイモ。どちらを描こうが、使う色はまったく同じ3色。混ぜるちょっとした比率の違いが、異なる色合いの異なる質感を生む。このように単体表現が、大胆な色づかいと思い切った筆づかいをマスターする出発点になる。そして複数表現へ。ものとものの関係などを全体感でとらえた彩色法の『全体感で描く透明水彩』が水彩画上達の決め手となるだろう。
目次
第1章 色の基礎知識から輝く24色パレットへ(色の基礎知識―絵具の色で考えよう;色より明暗!―目立つ、目立たないで考えよう;パレットに24色の絵具を置く)
第2章 固有色とカゲ色、そして全体感の色表現(光の設定から始まるものの色;全体感で描く透明水彩;全体感で表す色空間 ほか)
第3章 混色と配色の色彩計画(混色でつくる鮮やかな緑;重ね塗りでつくる鮮やかな混色;色彩力がアップする個人レッスン講座 ほか)
著者等紹介
柴崎春通[シバサキハルミチ]
1947年千葉県生まれ。1970年和光大学芸術学科卒業。荻太郎、中根寛に師事。1970年から今日まで個展、企画展を多数開催。2001年文化庁派遣在外研修員としてニューヨークに滞在。The Art Students League of New Yorkに在籍。翌年、ニューヨークのプラザ・ホテルで個展を開催し、サルマグンジ会員に推挙される。チャールズ・リードと親交を結ぶ。受賞歴:卓越した文化推進者賞(アメリカ)、ニューヨーク市警賞、シェル賞ほか。現在、サルマグンジ会員(アメリカ)、日本美術家連盟会員、講談社フェーマススクールズ・インストラクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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