内容説明
床面にものが存在し、そこに空間が生まれるわけで、デッサンはその空間を描き出すことです。ということは、本書の最大のウリである画面の中にいち早くものの存在と空間の手がかりをつくり、その中で決まり文句の「ものをよく見て描きなさい」を実践するほうが得策です。そのテクニックとして本書の基本である「黙ってこすれば丸くなる」があるのです。趣味で絵を描く人、デザイナーをめざす人、美術大学をめざす人などの基礎勉強に、本書は欠かせない一冊になるでしょう。
目次
第1章 デッサンの基本(輪郭線は形ではなく、調子である!;ものを明中暗の3つの調子でとらえよう ほか)
第2章 石膏デッサン(アグリッパ像を描く―調子のつくり方を学ぼう;石膏デッサン作例から学ぶ ほか)
第3章 静物デッサン(質感表現の大前提;質感をつかむトレーニング イメージによる質感の表し方 ほか)
第4章 人物デッサン(布には人物デッサンを描くヒントが秘められている;自画像を描く―石膏デッサン(面)+静物デッサン(質) ほか)
第5章 デッサンからカラー表現へ(カラー表現の基本はデッサン;静物のカラー表現 ほか)