内容説明
漂泊の詩人、種田山頭火…。その人生は一種の母恋いの旅であった。版画家小崎侃の作品と、境涯の句・百句で綴る山頭火の魂の軌跡。
感想・レビュー
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朗読者
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小崎侃(こざきかん)さんの版画とともに読む山頭火句集。なんて贅沢な。小崎さんは家族を長崎原爆で亡くした俳人松尾あつゆきさんの句の版画集を見たことがありました。昨年訪れた長崎原爆資料館を思い出しました。山頭火さんの句では放哉さんの死の直後に詠まれた「分け入っても分け入っても青い山」、版画ではこの句の海にも山にも見える迫力の版画が印象に残りました。そして、それら以上にインパクトがあったのは松尾さんの句「こときれし子をそばに、木も家もなく明けてくる」でした。合掌。2024/04/21
