内容説明
家族、友人、恩師との時間。
目次
同じ花火(三崎亜記)
灰をまたぐ(松家仁之)
父の帳面(木内昇)
赤い爪(蜂飼耳)
音の彼方へ(駒沢敏器)
母のこと(山根基世)
祖母とわたし(三浦しをん)
ぼくの大切な友だち(山田太一)
一枚の年賀状(水内喜久雄)
めだたぬユーモア(多和田葉子)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
58
時々、こういうもに触れたくなる。いろいろな方が、コンパクトに自由に書かれているのがいい。すべての方を知っているのではないが、やはり、それぞれのキャラクターや思考・志向が滲み出ている。印象に残った言葉が二つ。ドベネックの桶(樽)、そして、骨法。忘れないでいたい言葉になった。2023/06/27
J D
58
当代の文化人が、綴る随筆集。一つの随筆が3ページ程度で語らるのでなかなか読む手を止められない。一つ読むと次を。また、次をとどんどん進んでしまう!それほど魅力に溢れた随筆集でした。読み始めてすぐに出会う木内昇さんの「父の帳面」胸に迫りました。こういう作品大好きです!他にも辻村深月さんの書道教室の話など心温まりました!2023/04/14
Shimaneko
19
自分的にはシリーズ2冊目の本作=第1集は「家族、友人、恩師」にまつわる随筆集。タイトルからしてもう切ない。ちびちび舐めるように毎晩少しずつ楽しんだ。豪華な執筆陣のなかで姫野カオルコの著者紹介だけ、なんかおかしい。「独特の文体で万人には好かれない作風」ってw 2024/06/28
アカツキ
15
各界の著名人が家族、友人、恩師との思い出を綴ったエッセイ集。どうしても故人にまつわる話が多くなるのは仕方ないことだけど、一気読みすると気持ちが沈んでしまう。そんな中でも明るく楽しく読めたのが、姫野カオルコさんのつっぱり乙女ボンちゃんの話。愛と恋の違いを考えて眠れなくなっちゃってるの、めちゃんこ可愛い。2023/08/05
はるき
12
大切に読みたいシリーズなのに、一気読みしてしまいました。薬箱みたいな良書です。2024/11/24