フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記

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  • サイズ A5判/ページ数 136p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766002089
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C0095

内容説明

魂のピアニスト、フジコ・ヘミング。1946年幻の絵日記を発見!永遠の少女のすべてがここに。初公開、フジコの書込み付。母から譲りうけた大切な楽譜ショパン「バラード第1番」を写真で完全収録!

目次

七月六日~七月十九日
あのころの暮らし
七月二十一日~八月三日
母のこと
八月四日~八月十七日
ピアノの音色
八月十八日~八月二十九日
人生とのつき合い方
八月三十日~九月十日

著者等紹介

ヘミング,フジコ[ヘミング,フジコ] [Hemming,Ingrid Fuzjko]
本名ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ。ピアニスト大月投網子とロシア系スウェーデン人の画家/建築家ジョスタ・ゲオルギー・ヘミングを両親として、ベルリンに生まれる。5歳のとき、帰国。母の手ほどきでピアノを始め、10歳からレオニード・クロイツァー氏に師事。東京藝術大学卒業後、28歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業。オーストリアのウィーンで暮らす。その後、レナード・バーンスタインの支持もあり、ブルーノ・マデルナに才能を認められ、ソリストとして契約。しかし、リサイタル直前に風邪をこじらせ聴力を失う。耳の治療に専念しながら音楽学校の教師の資格を得、ピアノ教師をしながら欧州各地で演奏活動を続ける。左耳の聴力のみ40%まで回復。現在パリと東京で暮らし、世界中でソロ公演や、著名オーケストラとの共演を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なゆ

84
すごい本を発見してしまった!フジコ・ヘミングと“夏休み絵日記”の意外すぎる組み合わせ!表紙でもわかるように、綺麗な色使いで味のある絵、そして戦後間もない物のないなかを工夫して暮らす様子の文章はなかなか細かい。1946年夏、青山学院高等女学部に通うフジコさんは14歳。毎日のピアノの練習はもちろん、お人形を作ったり、プールに行ったり、何を食べたとか水虫が治らないなんてことまで。とにかく絵がいい。楽しげにすごされてたのかと思えば、そうとばかりも言えないようだ。絵日記にはあまり暗いことは書きたくなかったのかも。2019/02/09

keroppi

75
フジコ・ヘミング14歳の夏休みに描かれた絵日記。昭和21年の夏。戦後まもなくで、まだ厳しかったはずなのに、なんとユーモアにあふれ、オシャレで、楽しげな日々なのだろう。厳しく気性が荒かったという母やお茶目な弟の姿も愛にあふれている。ほんとうは辛く悲しい戦争から受けた深い傷でうつ病のようなおそろしい日々も続いたと後書きに書いている。少しでも楽しくなるように精一杯努めて、この絵日記を描いていたのだろう。2020/10/29

ぶんこ

59
戦後間もない頃の生活を描いた本を読んできているので、フジコさんの絵日記には驚かされました。いったいいつの時代の話なのだろうかと、思わず生年月日を確認し、戦後1年目で間違い無いとわかって驚愕。皆が食べるのに必死で、着る物もボロだった頃、なんと優雅といっていい生活をおくられていたことか。お母様のご苦労がしのばれます。そんな違和感を持ったまま読み進め、最後に「戦争から受けた深い心の傷で鬱病のようなおそろしい日々も続きました。」と書かれてあり、絵日記には楽しい事を選んで描いていらしたと知りました。靭い方!2019/03/04

ネギっ子gen

49
【この絵日記をめくると、蘇ります。幸せが何かを知らず、憧れ、ときめき、夢見た、14歳のあの夏が】読友さんのレビューに惹かれ――。終戦翌年の東京。食べもの、ピアノの練習、お裁縫などなど。14歳のフジコさんが水彩画とペンで丁寧に綴った記録に、当時の心情も語られる。母から譲り受けた大切なショパンの楽譜「バラード第1番」も収録。<人生を旅するうちにだんだんわかっていきます。幸せは、待っているものではない。ぼたもちみたいに降ってくるものでもない。自分がゆるされる限り、もらった限りの範囲で、自分でつくるしかない>。⇒2022/11/09

アキ

32
つらく悲しい戦後の時代を明るくユーモアをもって14歳の少女が描き綴っている。その頃の生活の様子がよくわかる。どれだけ歳を重ねても、今でも気持ちはその頃のまま。彼女にとっての『ラ・カンパネラ』はクロイツアーから教わって、その頃から70年近く弾いてきた人生そのものなのだろう。2018/10/09

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