内容説明
銀行等を取り巻く経営環境が、いかに厳しい状況を迎えようと、また、たとえ収益確保のためとはいえ法令違反等の行為が許されるはずはなく、むしろ金融自由化による業務の拡大をひかえ、今まで以上に法令等の遵守が要請されるところである。そこで本書では、銀行業務全般にわたって法令違反等に該当するケースを一一一集め、どのような場合にどのような法令違反になるかを、さらに防止対策はどのような手を打つべきか、その具体策を解説した。また、リード文では、法令違反に該当する法令等を挙げ、罰則規定のあるものについてはその具体的内容を明示し、法令違反の内容を素早く把握できるように構成した。今回の改訂では事務ガイドライン改訂に対応し、融資に関する説明態勢を中心に項目の追加・既存項目の見直しを行った。また個人情報保護法の制定のほか、盗難通帳による預金払戻しの問題、コンプライアンス態勢の実質性確保の要請といった、最近の法改正・情勢に対応した新規項目の追加・既存項目の見直しも行った。
目次
銀行経営とルール
監査役
内部監査
金融検査
コンプライアンス・オフィサー
銀行取引と契約締結の規制(消費者契約法)
金融商品販売と説明義務(金融商品販売法)
預金業務
為替、交換、外為、付随業務
貸付業務
証券業務
保険業務
相談業務
著者等紹介
雨宮真也[アメミヤマサヤ]
昭和10年山梨県出身。昭和35年中央大学法学部卒業。昭和37年弁護士登録。昭和49年駒沢大学法学部教授、平成10年同大学学長。現在同大学法学部教授。日本経営ディスクロージャー研究学会会長。弁護士
石井真司[イシイシンジ]
昭和3年東京都出身。昭和26年司法試験合格。昭和27年中央大学法学部卒業。同年日本勧業銀行(現みずほ銀行)入行、現在法務部顧問。前中央大学講師、金融法学会理事、弁護士
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